カテゴリ:アート
19世紀のベルギー近代絵画をバルビゾン派、写実主義、 印象派、新印象派、フォービズムの流れで、紹介する 展覧会。 コロー、クールベ、シスレー、ゴーギャン、マティス、 ボナールなどの西洋画壇の大御所の絵とともに展示さ れるベルギー絵画。ベルギー人の画家が、フランス絵 画から、どのように影響を受け、どう独自の表現を追 求したのかが、丁寧に説明されている。 アンソール、クノップフは、別格として、そのほかは、 まだまだ、はじめて聞く名前の画家ばかりであったが、 ベルギー王立コレクションということで、かの地では 皆、有名な画家なのだろう。 それぞれのコーナーで、ベルギーの画家たちが醸し出 す雰囲気は、素晴らしいものであった。 アンソールの初期の「キャベツ」というタイトルの静 物画。緑鮮やかなキャベツや赤いトマトやニンジンを 描いている。ギザギザ感のあるタッチでしっかりと鮮 やかに描かれており、のちの諧謔味溢れる画風とはま ったく異なる。若々しさを感じた。 はじめて聞く名前の画家の中で、気に入った作品2点。 まずは、アルベルト・パールツンの「ゲントの夜」。 ベルギーの古都ゲントを描いたもの。夜の街の灯りが、 水面に映るさまが美しい。ベルギーというとどうも幻 想絵画を連想してしまうのだが、やはり夜の光景とい うのは幻想的だ。 もう一点は、ジャン・ヴァンデン・エコーという画家 のフォービズムの作品。どぎつい原色が使われている わけでなく、優しい色づかいが心地よい。 そのほか、クールベ、ボナールの絵にも優れた作品が あり、楽しむことができた。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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