カテゴリ:映画
3Dの映像の美しさは、極めつけ。白いクラゲが漂う 緑深いジャングルのシーンや、大きな鳥に乗って空を 舞うところなど、すばらしい。惑星パンドラの世界観を 表現するのに3Dは大いに力を発揮している。 物語としては、J・キャメロンの新作としての前評判 の割には、平凡に思った。異文化を理解しようとする 主人公の姿は、ダンス・ウィズ・ウルブズのケビン・ コスナーの二番煎じ。命がつながり合うアバターの 世界観や、自然と科学技術との戦いというテーマも 本当によくある話である。風の谷のナウシカを思い出す。 だから後半の戦闘シーンは、イケイケドンドンという 映像で、前半の美しい世界観をダメにしてしまったと 思う。(映像的には、見応えがあり楽しいのだが。) 武力で物事を解決するというのは、やはりアメリカ的な 発想。地球人が負けるのは良心的なのか、あるいは 自虐的なのか。 2時間40分という長さの割には、登場人物の葛藤も なおざりで、物語が短絡的に進み過ぎである。ただ、 単なる娯楽作品として考えれば、上出来だった。 しかし、最初は気持ち悪いと思っていたナヴィの ネイティリも最後には美人に見えてしまうのが不思議だ。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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