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つまずく石も縁の端くれ

つまずく石も縁の端くれ

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2019年09月01日
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カテゴリ:アート


東京ステーションギャラリーで岸田劉生展を見てきました。
岸田劉生は東京国立近代美術館などで、重要文化財の切通しの
写生の絵や麗子像など細切れに見ているので、なじみはあるのですが
今回は、中学生時代から晩年まで時代を追って展示されているので
画業の変遷がよく分かるものとなっていました。

特に自画像を含めた人物画の変遷の様子は面白かった。首狩り族と
称された初期の作品から、北方ルネッサンスの影響を受けた時代、
そして日本画に足を突っ込んだ頃の作品。自分としては、磁器のように
てらてらとした光沢のある北方ルネサンスチックの作品が好きだ。
この人、人物に花や草を持たせるのが、特徴だ。

何のこともない土の道路や木々や雑草までに、強い生命力を
感じ、青空と対比した風景画も良かった。

また、椿の花や、リンゴなど、見つめて見つめて、じっと観察した
静物画にも迫力を感じた。

劉生の描く日本画は、思わず微笑んでしまうような童子の出など
偏屈と言われた性格からは信じられないような優しくカラフルで
素朴な絵が多い。とてもいい。

38歳、打って変わって、油絵の世界でも明るい色彩の世界に突入した
直後に亡くなる。このまま、生きていたら、どんな絵を描いていたの
だろうと想像が膨らむ。





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最終更新日  2019年09月01日 17時18分13秒
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