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つまずく石も縁の端くれ

つまずく石も縁の端くれ

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2020年01月25日
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カテゴリ:アート


はじめて白髪一雄を知ったのは、それこそリニューアルオープンした
アーティゾン美術館(ブリヂストン美術館)のこの作品です。
タイトルは、「観音普陀落浄土」↓



この画家の作品のタイトルは、無題も多いのですが、このように仏教的
(密教)なものや水滸伝の英雄の名前を付けたものが多く、漢字が並ん
でなにかぞくぞくするような感覚になります。

初めて見た時に、厚塗りの絵の具の中の色の混ざり具合、グラデーション
が美しくうっとりと見とれました。筆で描くのは大変だろうと思っていた
のですが、後日、この画家の作画方法をギャラリートークで聞く機会が
あり、唖然としました。それ以来、強烈にこの画家の名前が脳裏に焼き
付けられ、機会があると楽しみに足の指の跡を探しています。10年ほど
前に横須賀美術館で見た展覧会は、今でも強烈な印象が残っています。

10年ぶりの今回の展覧会は、そんな白髪の初期のまとも?な時代の
作品から、独特の抽象画まで生涯にわたる作品が60点あまり展示されて
います。初期の頃のちょっと不気味かつほのぼのとした味わいの絵も
面白かったです。(どちらかというと抽象画っぽいのですが)

あのアクションペインティングがはじまって、しばらく経って、獣皮に
赤い絵の具を塗りたくった作品などが現れます。血の匂いと暴力的な
エネルギーが感じられて、頭がクラクラとしてきます。水滸伝の英雄たち
のイメージに当てはめたとのことです。

その後、白髪は僧侶となり、密教の世界を具現化するような絵に変わっ
ていきます。打って変わって、静謐さが心に突き刺さるような色彩表現に
変わっていきます。足ではなく、板切れ(長いへら)で描いたそうです。
そして、晩年は再びにフットペインティングに回帰していきます。






とにかく、驚くほどの厚塗りの作品があったり、勘弁してくれと叫びたく
なるような激しさを持つ作品など、何が何だか分からないが「美」を
味わうことのできる素敵な展覧会でした。





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最終更新日  2020年01月25日 09時10分25秒
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