カテゴリ:アート
「ゴヤ、ルーベンスから塩田千春まで」というサブタイ トルに惹かれて出かけましたが、あらかじめWEBサイ トで展示リストを見た時に出かけようかどうかと迷った 危惧がその通りになってしまいました。 まず展覧会のコンセプトが全体的に難解だったというの が最大の欠点。単なる眠りを描いた「序章 目を閉じて」 のルーベンスの子どもたちの絵やフジタの裸婦像など10 点は分かりやすく、GOODでした。次の「第1章 夢か うつつか」のコーナーもシュルレアリスム絵画を取り上 げたことは理解できます。 ところが「第2章 生のかなしみ」あたりから、疑問符が 漂い始めます。眠りは死と裏腹だと訴え、枕を描く小林 孝亘の作品は解説を読んではじめてなるほどだと思いま した。解説を読まなければ単に「眠りに必要な枕」のイ メージしか湧かなかったことでしょう。今まで東近美で 何回も見ている堂本右美の「Kanashi-Ⅱ」はこの黒い線 が初めてチューリップだったこと解説によって知りまし た。このコーナーの作品はやはり解説が必要です。塩田 千春も初期の映像作品のみの展示で期待していた大規模 なインスタレーションは無く拍子抜けでした。 「第3章 私はただ眠っているわけではない」のコーナー。 森村泰昌の三島由紀夫に扮するビデオは面白いのですが 「無関心=人々が目覚めていないこと」と眠りと引っ掛け るのは理解するのは如何なものか。 「第4章 目覚めを待つ」。ここの作品は解説を読んめば、 なるほどなと感じます。でもどこがいいのでしょう。 ぱっと見では何が何だかさっぱり分かりませんでした。 「第5章 河原温 存在の証しとしての眠り」、この人の このシリーズもかつて何回も見ましたが、いまだにその 良さが思い浮かびません。 そして「終章 もう一度、目を閉じて」。現在のコロナ 禍における「新しい日常」の中での生き方のヒントをも たらすということですが、何ともピンときませんでした。 ただホームページに載せいている展示会場を網羅した 3DVRは素晴らしいです。(これでちょっと期待したの が間違いでしたが) (2/6)
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最終更新日
2021年02月17日 06時40分00秒
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