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カテゴリ:2011年3月~7月
春休みということもあり、平日にも関わらず 名古屋市美術館には、たくさんの方がお越しくださいました。 朝から終日、チケット販売の窓口に列ができていたようです。
しかし、特別(企画)展が盛況だから 常設展をご覧になる方が多いとは限りません。
特別(企画)展には、必ず常設展のチケットも付いていますから 殆どの方が、常設展の中に入られますが 特別(企画)展の内容が重かったり、混雑が酷かったりしますと 5分もいらっしゃらずに中を通過されるだけです。
今回は、「一筆書きの観覧順路」や解説文を短くしたり 解説文の下地をカラーにして目に付きやすくしたりと いろいろ対策を取られた様子でしたから 来場者のわりにスムーズに進めたと思います。
また、「苦悩」のイメージが強いゴッホですが 想像以上に色彩がきれいな作品が多かったことで 観覧後の気持ちに高揚感が残ったのではないかと思いました。
午前中は親子連れの(特に母と子)方が多く 常設展でいつも用意していますワークシートを 手にしていらっしゃる方が多かったようでした。
「親が見たくて、子どもを連れた来た」 「有名画家の作品を子どもに見せたくて、連れて来た」 「学校で勧められて、子どもを連れて来た」 など、いろいろと理由はあったと思います。
特別(企画)展は「二度とないチャンス!!」 「全部観るぞ!!」という気持ちがあるかも知れませんが 常設展は、美術館の所蔵作品展ですから これから先、何度も観られる作品もありますし 常時、展示してある作品もあります。
普段の会話では分からないお子さんの気持ちが 作品の感想に出てきますから ぜひ【小声】でお話ししながら気軽にご覧ください。 「この絵、嫌い!!」 「何描いてあるの?」 「私の方がじょ~ず~」 「こんなのが絵!?」 何でも良いのです。 気持ちを動かすことが大切です。
人は答えを得たがりますが 答えを貰った時点で好奇心は終ってしまいます。
その時は、「わかんな~い・・・。」でもいいのです。 良くも悪くも、気持ちが動いたことは心に残りますから 何十年後、何かをきっかけに 忘れていた【その時の疑問】と【今の自分】が繋がります。
熟成できる疑問を投げかけてあげらるのも、親の役得と思います。 私は、いつもその気持ちを大切にギャラリートークをしています。
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最終更新日
2014年01月28日 01時13分06秒
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