花屋な日々

今日は
麦ちゃん、小梅ちゃん、たーちゃんを連れて病院へ。


麦ちゃんは毎週の輸液。
体重も維持してて頑張ってる。

小梅ちゃんは　関節炎がひどくて　歩くのもやっとなので、
なんとか痛み止めの注射と、痛みの緩和のためのレーザー治療を。

血液検査が一年前なので　再度血液検査もして、ステロイドが使えるか確認した。

関節炎に後効果があるという新薬ができたらしい。
痛み止めの注射なのだけど、ステロイドのような副作用も少なく、長期間効果が持続するという。
ただし、毎月注射に通うことと、新薬ゆえかなり高額なのだそう。
高いので、希望があれば取り寄せで使用できるけど、
新しくできたばかりの薬のため、実際の効果のほどはどうなのか、、と先生も迷っていた。

「それって毎月、一生打たなきゃならない注射ってことですよね、、」

「うーん、関節炎だから、どこかのタイミングで治ったり止めるってことはできないから、ずっと付き合っていくしかないかなぁ、ただもし効果が持続すれば、毎月のものを１ヶ月おきに、とかはできると思うけど」

「ホントに痛いのが緩和できれば使う価値はあるでしょうけど」

「新薬だから、まだ、これを使ってどんな効果があった、って回りの声はないんだよねぇ」

「小梅ちゃん、多分痛いからだと思うけど、うんちも踏ん張れなくて便秘気味で、トイレに入るのにあの段差をまたぐのもやっとで、歩くのもものすごくスローだし、もし痛みが取れるなら使ってみたいけど、とりあえず今日は、ステロイドとレーザーで早急に痛みをとってあげたい」

といって、新薬は見送った。
ちょっと考える。


注射とレーザーのおかげか、帰宅すると小梅ちゃんにしてはアクティブに動き回っている。
痛みは緩和された様子。
一時的なものだとしても、「今」痛みから解放されることが大事だから。


たーちゃんは、昔からだけど最近特に
咳き込むというか、むせるというか、そういう動作が多くて
フータのこともあり心配になり、レントゲンを撮ってもらった。

以前から病院では野獣化するたーちゃん、大変だったけど　高齢になってきたのもあり、だいぶ診察しやすくはなった。
もちろん　怒り方は半端ないし、大変は大変だけど。

レントゲンの結果は特に異常なし。
気管支のお薬を出してもらうにとどまった。



フータは、精密検査をした別の病院での薬の処方で、病理の結果が出るまで現状投薬のみになっている。
ゆくゆくは掛かり付けに戻って治療を継続することになるけれど

抗がん剤について相談した。
「最近の抗がん剤は副作用も少なくて反応いいってすすめられて迷ってるけど、完治するわけではないよね？完治と寛解は別もんでしょ？」

「寛解は、その症状が抑えられている状態のことだからね」

「よく、この薬や抗がん剤を使って、何年生存しましたってデータがあるじゃないですか、あれって、じゃあその生存期間が、辛い時間じゃなくて穏やかで辛くなかったのか、っていう証明にはなりませんよね」

「あぁ、そうね」

「人間の、日本人の寿命と一緒で、長生きだけど寝たきりでしたとか、そーゆーのと一緒で、ただ何年生存したか、っていうデータに過ぎませんよね、その生存期間が幸せだったのかどうかが私は知りたい」

「生存期間のデータではそこはわからないのよね」

「ですよね、、抗がん剤の副作用に苦しむ時間が長いだけなら意味ないとおもうんですよ」

「うん、、、」

「ただフータの場合、胸にあんな大きな腫瘍ができて、今後それが肺を圧迫して苦しくなるなら、抗がん剤でその腫瘍を小さくすることができれば少しは楽かな、、」

「うーん、肺を圧迫というか多分、胸水がたまってくると思う」

「胸水、、、、息ができなくなるやつ、、」



私はまた絶望的な気持ちになった。

「今はステロイドを飲み始めてから、まだ吐血してないんです。食欲もあるし、普段通り元気に過ごしてる。そのQOLが保てればいいけど、、時間の問題？」

「リンパ腫はねぇ、、」

「抗がん剤かぁ、、いい思い出がないんだけど、昔と比べて飛躍的によくなってるとは言うし、、ちょっと考えます。揺れてます。」

といって帰ってきた。


フータは　見た感じ　別にいつもと変わらないし、食欲もあるし、元気そうにしてる。


でも私だって、リンパ腫の悪化のスピードとその怖さは　痛いほど知ってる。

病理の結果が出るまで一週間、
その一週間を待たずに投薬を始めたのは
進行の速さを知ってるから。



わが家のネコたちも高齢化してきて
私もどんどん年をとって
もはや老老介護の粋に達する勢いだ。


むーちゃんも今　際どいところにいる。


病を前に　人は未だに
なす術がない。



ふぅ。
深呼吸をして。

深呼吸をして。



痛いの　辛いの　苦しいのが
この世から　なくなりますように

なくなりますように