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カテゴリ:投資の原理・原則
今日は、株式投資をめぐる
大きな誤解と偏見について一緒に考えてみませんか? 一般に、 「株は上がったり、下がったりするもの」である だから、 「株価が上がれば得をして、 下がれば損をするのが、株式投資」 さらには、 「株式投資は、上がるか、下がるか 半か丁かにかけるギャンブル」 従って、 「子供に教えてるのは教育上良くない」 そんな風に考えている人が多いと思います。 ここで株価が上がる理由の本質を分解してみます。 株価上下の要因は、 1.全体相場の状況(景気/金利など) 2.各社で固有の状態 によって決まることはご存知のことと思います。 1.全体相場は、私達個人でどうにもなるものでは ありません。 またこれを予測することは誰にも出来ません。 (80%のエコノミストの予測は外れるのが現実です。) したがって、投資家は、 2.各社固有の状態 を考える必要があると思います。 この、2.会社固有の状態とは、 さらに二つに分けることができます。 これが、 1-1.銘柄に人気が出る可能性 1-2.銘柄の割安さ(価格と価値のギャップ) です。 投資の根拠は、相場を無視して考えれば、 この二つのどちらかしか本質的にはありません。 この二つのうち、多くの人は、 1-1.銘柄に人気が出る可能性 に基づいて投資を行っています。 やれ政府の規制がはずれて、○○社が儲かるとか、 そういったことです。 これを、かの有名な経済学者 ケインズは、“美人投票”といっています。 もし、「美人投票コンテストで、一位になる人を当てたなら その人に賞品を出します」といわれたら、 きっと、あなたは、 「誰が美人か?」でなく、 「みんなが美人に選ぶのは誰か?」 を考えるでしょう。 つまり本当の美人でなく、人気が出そうな人 (=選ばれそうな人)を選ぶということです。 この人気に基づく投資の問題は、たった一つです。 それは、本当に人気が出るかどうか、に “確信”を持つことが 極めて難しいということです。 他人の、ましてや大多数の人の 考えていることを見抜く事は私にはできません。 従って、こういう根拠で私が 投資をすることはありえません。 もう一つの考え方が、 1-2.銘柄の割安さ(価格と価値のギャップ) に基づく投資です。 これは、企業の「本質的価値」と「時価総額」を比べて、 価値が価格を上回っていたら、いずれ このギャップが是正されるだろうという論理に 基づく投資です。 この場合の問題は、2つあります。 1つ目は、価値は算定できるのか?という問題 2つ目は、価値と価格のギャップはいつ是正されるのか、 という問題です。 1つ目については、財務と事業を分析する“目”が 必要になります。 多くの人が、「1-1.人気がでそうか?」 に基づいて投資をするのは、この財務と事業を見抜く “目”を持っていないからです。これには 正しい勉強が必要です。 2つ目についての問題は、いつまでたっても価値と価格の ギャップが埋まらない(株価が上がらない)のであれば 投資家はリターンを得ることが出来ないというものです。 ですから、2つ目の問題をクリアするためには、 価値と価格のギャップが埋まるための人気の出る ストーリーが必要になります。 つまりここで、 「1-1.人気が出そうか?」 という視点が必要になるのです。 以上を簡単にまとめてしまうと、株式投資の本質は、 (1)まず、価値を計算して、価格(時価総額)と比較し、 安いか高いかを知ること (2)価値と価格のギャップが埋まりそうなストーリー を考えることです。 これだけを守ってゆけば、誰でもよい投資が行えます。 今後は、価値の計算方法と人気の出るストーリーについて より詳細に考えてゆきます。 さて、株式投資とは、以上のように極めて論理的な作業です。 あなたにとって、投資は“ギャンブル”でしょうか? 今日もありがとうございました。 企業価値の分析ができる次世代ツール バリューマトリクスはこちら さて、このコラムはお役に立ちましたか? もしよろしければ、ランキングに一票 頂けると嬉しいです。 ↓ こちらです ドラゴン戦略的財務集団の 特報メールマガジンはこちらになります。 ご購読を希望の方はどうぞ ↓ 日常、大規模買収をお仕事とする企業再生プロ集団が、 お子様からOL、ビジネスマンからお年寄りまで、 みんな利回り40%を実現させるべく、立ち上がった。 毎週、そのシンプルな投資術を特別披露! お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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