個人投資家の“憂鬱”
「財布にいくらお金があるのかはわかっていても、財布のヒモは握っていない」
というのが、価値判断のできる個人のバリュー投資家の辛いところです。
実際、経営陣の資本政策の上手い・下手によって、
株主価値が毀損するのは大変残念です。
借金をして、自社株買いをするならともかく、新株を発行して借金を返すなど
まるで「借金の金利は辛いけど、株主のお金はタダだから・・・」
と考えているとしか思えないケースや、
投資のあてもない不必要なキャッシュを放置しっぱなしのケースが最近多いです。
史上最強のバリュー投資家として有名なバフェットですが、
私は本当のところ、バフェットの真髄は、銘柄選択眼にあるのでなく、
実は、株の大量保有による資本政策のコントロール能力にあるのではないか、と考えています。
ワシントンポストを始め、多くの投資先企業の経営陣からの尊敬を集め、
ことあるごとに経営のアドバイスを求められていたバフェットは、
自ら「モノ申さず」とも常に株主利益を最大化する施策を実行できました。
具体的には大量の自社株買いの実施や、投資先保険会社の金融資産を自ら運用することです。
会社を丸ごと買収してしまうのも、財布のヒモをしっかり握っておくため、という理由もありそうです。
彼の投資スタイルの基本は、“事業に口を出さないこと”であり、
彼は、そのことを「四番バッターのスイングにはケチをつけない」と言っていますが、
事業そのものには口を出さずとも、その成果であるお金の使い方には敏感です。
個人投資家も、そろそろ、
お金の稼ぎ方の上手い企業だけでなく、
お金の使い方の上手い企業を見つけ出す
準備を始める時期かもしれません。
P、S
上場企業で資本政策をどうしようかと考えておられる方、是非一度ご連絡ください。
もっとも、お金の工面のお手伝いは難しいのですが・・・
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