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2009年02月03日
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今事記インタビュー 第九回(8/8)
「マネーが切り刻むその先」
―山口揚平 ブルーマーリンパートナーズ代表
聞き手:木戸寛孝、藤沢烈

●お金も、分子生物学や量子力学と同じように人類の本質を探る一つの試み

木戸 unity(一体性)が担保される世界は次元が違う。
    形ある三次元世界は、多様性があり、あなたと私の区別もできる。
    区別すること細分化することは悪いことではないし、
    他者と区別することによって自尊心も生まれ、やり甲斐も出てくる。
    でもその区別が行きすぎれば孤立感や疎外感を生むだろう。
    本来は、時空間を越えた、人間で言えば自我を越えた
    深層意識で全ては繋がっているんだけどね。

山口 卑近な例をいうと、人はお金がなくて不安だったりもする。
    だから安心するポイントを常に探っている。
    どういう認識において自分が平常心を取り戻すことができるのかを
    知ることが必要だと思う。
    それは深いレベルでの自己を発見する旅だ。

木戸 身体感覚の究極は、死を意識した生。
    生の意味を死と相対化することで、目の前におきている矛盾を
    受け入れていけるような思想が必要かもしれないね。
    そうでないと、都市での生活は一見あまりにも機械的で、
    生きている実感に欠けるんだと思う。
    だから生に意味を見出せない。
    死という闇は、弱められた生の輝きを取り戻す鍵になると思う。
    そのためには、死を肯定的に受けとめられる世界観が必要で、
    輪廻転生ではないけど、時空間を越えた世界と自分が存在する時空間とを、
    生命は一回きりではなく常に循環している、つまりある意味での
    「生命の永遠性」が理解されることが必要かもしれないね。
    ただ間違えてはいけないのは、ここでいう「生命の永遠性」というのは
    生と死の循環であって、不老不死とは違うということ。
    だから、クローン技術をお金によって実現し、
    そのことで長生きしようとする価値観とは、
    まったく別物であるということなんだよね。

山口 本当にそうだと思います。
    お金は幾つかの社会システムの中の一つにすぎない。
    お金があり、教育があり、法がある。
    このうちもどれもが必要で、教育がないと市場は理解できないし、
    市場の規律を守るのは法である。
    何らかのコンセプトが、何らかの軸の中で、
    お金に対してケリをつけないといけない。
    貨幣が人間を追い詰めてきた。
    その先にひらけるお金の役割とは何か。
    ポジティブなお金の方向性とはどのようなものなんだろうか。

木戸 お金は、人類をどこへ導くだろうか。
    近代社会は、科学的権威が王道を極め
    「分析」によって世界を切り拓いてきた。
    分けることが、すなわち分かること。
    けれども、科学は、詩や芸術といった主観的・一人称的なものに対しては
    無力といえる。
    一方、対極にある哲学は、カント(純粋理性批判)以来「総合」して
    世界を俯瞰して認識することはできないと結論づけた。
    そういった意味では、近代における科学も哲学も、
    学問としてカテゴリー・フリーズしているわけだよね。
    ということは、何らかの新しい世界というものはアカデミズムにおける
    ブレークスルーから生まれるのではなくて、
    細分化を野蛮なまでに推し進めていくお金が、
    人間の心にダイレクトにカオスを生み出して、
    そのカオスが引き金となって、一見、無秩序な突然変異的な状況から
    新しい世界が切り拓かれるかもしれない。
    お金は悪役を演じてはいるが、次の時代の牽引役になっているともいえる。
    その意味では、進化を司る一つの要因かもしれないよ。

山口 お金とは社会科学の一種ではないのでしょうね。
    分子生物学や量子力学と同じように、
    人間性の本質を探る一つの試みなのでしょう。
    今回の対談を終えて、そのように感じました。(了)





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最終更新日  2009年02月03日 12時36分57秒
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