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Feb 19, 2006
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カテゴリ:書評
来る23日、重信房子に判決が下るらしい。求刑は無期懲役。罪状は旅券法違反、ハーグ事件での逮捕監禁、殺人未遂。
テロが最大の社会悪として定着しつつあるかのような現在、重信さんの立場は相当、厳しいのだろうと思います。
さて『りんごの木の下であなたを産もうと決めた』は、逮捕後、重信さんによる法務局宛の上申書であり、娘に向けた自らの半生の告白であり、とても理解しやすいパレスチナ側から見た中東紛争のガイド本となっています。
日本赤軍が持っているイメージを覆すことは難しいでしょうが、少なくとも、本書で語られる言葉に目を向ける価値はあります。ただし注意しなければならないのは、これがあくまで法務局宛の上申書だという点。重信さんが、「日本人民に」本当に言いたいことは、もっと深くて重いはず…。
「これからも武装闘争を続けますか?」と聞かれて「私たちは今まで、その時代、その民衆が必要とする闘争をしてきた。今の日本はそれを必要としていない」と弁護士に答えた彼女は、社民党と市民団体と自身で政党を結党して、今後の活動の場を日本で…と考えていたみたい。でも盟主アメリカの真似っこで「テロには屈さない」とバカの一つ覚え、駅のゴミ箱を撤去して「テロ対策」と堂々としてるような現代日本では、日本赤軍の華麗なる戦歴は、それこそ極刑ものなのです。
僕のような心情テロリストにとっては、「抑圧された人民の語る言葉は銃以外にない!」という悲痛な宣言に120%共感を覚えます。また「ラスコーリニコフの苦悩」を真に(←ここ重要!)理解できた人ならば悲劇を恐れて、さらに恐ろしい悲劇を招く愚を犯さないように行動せざるを得ない時があることを知っているでしょう。重信房子、日本赤軍は「アラブの英雄」か? はたまた「国際的なテロリスト」か? 僕自身の評価は、いまさら書くまでもないでしょうが、とにかく多くの人に本書を読んでもらって、もう一つの側の考えを知ってみるのも良いと思う。そして、一刻もはやく、駅とか公園とか街中にゴミ箱を設置してもらいたい。テロ対策なんて糞食らえ。

フリー・重信房子!

頭脳警察「赤軍兵士の歌」を聴きながら。





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Last updated  Feb 19, 2006 08:47:51 PM
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