大賀ハス fu
しきありといえどくうなりこだいはす 風子 2000年前の蓮の種子を発芽させ現代に蘇らせた大賀博士の名にちなみ大賀ハスと名付けられた古代蓮が雅びだ仏教では泥のなから生まれ一茎一花の美しい花を咲かせる蓮をほとけの花とし開花の時間は短く種を作りまた来年美しい花を咲かせる蓮に譬えて万物の真理を説く我々が目にする現象(色)は仮の姿で実体などないすべてが空だ万事色即是空 空即是色だと…こだわるな とらわれるなよそう思えば苦がなくなり楽になるよというわけそうなりたいなあとは思うができんのが下賤な凡人の性でもある蛇 足以前大賀ハスで知られる古刹の住職と朝本堂の縁で蓮の開花を見ていたときのことわいわいと女性のグループが蓮の花見にやってきたそのうちの一人が住職に気づくと声をかけてきた「和尚さん!蓮の花って開く時ポンって音するってほんま?」「ほんまですとも、心静かにして目つむっとったら聞こえますがな」と住職は頷いて答えた「やっぱし心を無にせんとあかんのやね」女性たちは納得して?去ったそのあと住職は笑って僕に言ったものだ「そんな蓮の花がポンちゅうて開くわけありませんやろそれは出来すぎたはなしやわ目瞑って耳澄ましててみなされ蓮はひらくときひそかに衣擦れのような音がしますがな、ハハハ」さすが和尚色即是空 空即是色でんなあ