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テーマ:お勧めの本(7219)
カテゴリ:政治・政策・世相・犯罪・歴史
クリストファー・アンドルー&オレク・ゴルジェフスキー「KGBの内幕」文芸春秋社
上下2巻からなるKGBの歴史だ。イギリスのケンブリッジ大学の歴史学者のアンドルーと、1985年にイギリスに亡命したロンドン駐在のKGB大佐ゴルジェフスキーの共著になる本書は、帝政ロシア時代の秘密警察からはじまり、ゴルバチョフの時代までのロシア秘密警察の歴史を詳細に記述している。イギリスへのソ連スパイの浸透、特に5人の大物(マグニフィセント・ファイブ)について詳しい。 日本に関してはゾルゲ事件のほか最近では大韓航空機撃墜事件についても書かれている。 それにしてもロシア・東ヨーロッパの歴史はなんと過酷であったことか。殺戮と欺瞞の歴史である。特にスターリンは酷い。 ユーゴスラビアのチトーがスターリンに対抗して独自路線を歩めたのも、KGBと対抗できるユーゴスラビアの秘密警察がしっかりしていたからである。国の安全と独立のためには、間接侵略に対抗するカウンターインテリジェンス機関が必須であるといまさらながら認識された。 残念ながら絶版なので古書店か図書館で探す必要がある。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
October 22, 2005 10:22:29 PM
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