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カテゴリ:テレビ
本当は番組を見たすぐ後、日曜深夜に書いたのですが、楽天広場に書き込んだつもりになって放置していたものです。
ぼけらった~。 珍しくテレビドラマを観た。 『世紀を刻んだ歌3 人生よ、ありがとう』の前にやっていた大河ドラマ『宮本武蔵』。 おお、巌流島じゃん。 ちょうど良かったと思いながら見ていたら……しょぼい。 なんつっても決闘シーンがひどい。 もう少しどうにかならなかったんだろうか。 やっぱり、もうテレビドラマはダメなんじゃないだろうか。 それに比べて、『世紀を刻んだ歌3 人生よ、ありがとう』は良かった。 NHK BS-2『世紀を刻んだ歌3 人生よ、ありがとう』 > Gracias a la Vida > que me ha dado tanto > > 人生よ ありがとう > こんなにたくさん 私にくれて ![]() ただ、その分番組は内容が濃かったと思います。 アルゼンチン人であるメルセデス・ソーサの歌でヒットした曲です。 私はジョーン・バエズの歌で知ってたのかな。 在日コリアンである李政美(い・ぢょんみ)さんの「ありがとう、いのち」も同じ曲です。 チリ人であるヴィオレータ・パラが作りました。 といっても、ラテン・アメリカやアラブ世界における国境とは、近代国民国家の国境とまったく意味が違います。 汎アラブや汎ラテンアメリカという考え方が成立するのは、実際にはイギリスのような大国の都合で国境が作られたからです。 ゲバラもアルゼンチン人でしたが、キューバの革命指導者であり、ボリビアで射殺されました。 最近はアフガニスタン、イラクと、アラブ世界でアメリカが勝手なことを始めて大変なことになってしまいました。 ただ、アラブが目立つのは、今までアメリカが比較的この地域に無頓着であったからにすぎません。 中南米に目を向ければ、ラテンアメリカの危機構造をずっと維持してきた「ならず者国家」がどの国なのか、あまりにも自明です。 1973年9月11日。 そう、9.11はアメリカこそが「テロ支援国家」であった歴史的日付なのです。 今年は三十周年です。 チリのアジェンデ政権が、ピノチェトの軍事クーデターで倒された日。 選挙によって社会主義政権を成立させたアジェンデが政策を進めていくと、CIAが暗躍します。 そしてクーデター、爆撃による大統領暗殺。 チリだけではありません。 CIAとFBIによる謀略によって、ラテンアメリカではクーデターが相次ぎます。 メルセデス・ソーサは軍政のアルゼンチンから亡命しなければなりませんでした。 チリでは、文字どおり本やレコードが焼かれました。 アジェンデ政権を連想させるような思想は徹底的に弾圧されたのである。 アジェンデが好んだ「人生よ、ありがとう」は本当に焼かれたのです。 歌を歌っために、殺された時代なのであります。 この時代……韓国でもパク大統領による軍政が行なわれていた時代です。 その代わり、この歌は軍政への抵抗の象徴となりました。 軍政が倒れるまで、ラテンアメリカではこの歌は自由を求める歌として歌われ続けたのです。 80年代の女性たちの抗議行動は「la vida」(生命・人生)と名付けられ、厳寒の中で放水を浴びながらこの歌を力強く歌いました。 「行方不明」となった夫や息子の写真、家族の写真を掲げて「人生よ、ありがとう」と歌うのです。 このような試練の中で「ありがとう」と歌えるものなんですね。 虐殺された家族に「ありがとう」と歌うのです。 おそらく命がけで撮影されたその映像に、涙が出ました。 チリでは軍政の17年間に、千人以上が「行方不明」になったのだという。 ?DONDE ESTAN? 今もなお、彼女たちは家族の写真を掲げて「人生よ、ありがとう」を歌う。 http://www.bzbz.org/chikako/mangetsu/0305.html http://smash-jpn.com/i/dis/dis03/dis_0303bassotti4_ken.html ![]()
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