懐かしもの、発見!
といっても本当は物じゃない。実は僕がレギュラーで出演していたライブハウスのページをネットで発見したんだな。興味のある人は見てほしい。http://www.rylesjazz.com/index.cfm ボストンからチャールズ川を渡った所にケンブリッジという街がある。これはイギリスではないので、勘違いしないように。で、そこは有名なMITやハーバード大学といった名門校がひしめく学生の街でもある。そこにある比較的大きな規模のライブハウスがここだ。なんと2階建てで、同時に2本のライブをやっている。ページを見ているうちに、懐かしさがこみ上げてきた。実は、僕が向こうに住んでいたころ、このクラブがあった場所は4軒ほどのライブハウスがあり、静かな住宅街の中にで一際目立つ場所でもあった。このライブハウスは「ライルズ」というが、そこでセッションをしていた時のこと、交差点の向こうにある別のライブハウスから、「ベーシストあまってないか?」って言いながらだれかが来た。ちょうど僕は自分の演奏をおえてステージを降りた所だったので、「イイヨ」って言って、寒い冬にステージ衣装を着たまま、道の向こう側まで楽器を抱えて走っていった覚えがある。行った先は「1369」と言う店で、その裏手には、別のラテンクラブがあった。ある時、ボストン港近くのレストランでの仕事を終えて、自分の留守電をチェックすると「友達からどうしてもベースが必要だから、今日の仕事が終わってからでも「カンタレス」に来てくれ。」とメッセージが残されていた。渋々いってみたらブラジルの有名なギタリストで、トニーニョ・オルタという人との演奏だった。僕も大好きだったアーティストなんで、一緒に演奏出来て、とても素ばらし想い出が出来たのもここだ。この界隈はインマンスクエアーと呼ばれる小さな交差点だが、アメリカに行って初めてみたライブも、ここだった。パット・メスィーニ(メセニーをちゃんと発音するとこうなる。)、ロイ・ヘインズ(ドラムス)、ミロスラフ・ビトウス(ベース)というとんでもなく素晴らしいバンドだった。演奏も素晴らしかったので、4日間通い詰めたのを思い出すな。こうして、までも元気に店が続いているというのは、本当に喜ばしいことだ。既に1369やNight Stageといったボストンの老舗はなくなってしまった。また、行ってみたくなった。