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2010/04/05
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カテゴリ:ガンダム

ー機動戦士ガンダムMimesis(ミメシス)ーガンダムミュー

序章30




連邦軍の管理下にある研究所の使用についての許可が
下りた頃、
月面都市のフォンブラウンに一本の電話が入った

「おめでとうカドミロス、貴方の思惑通りになって」

電話にでたのはアイトナだった

「ええ、おかげさまで、
 貴方のお膳立てがなければ到底通りませんでしたよ
 この提案書」

「あら違うわ、それを望んでいた人間が他にもいたと言うことよ」

「いつになく謙遜するなんて何か起こりそうで怖いですよ・・・」

「そう、何か不安なの?」

「うまくいき過ぎなんですよ
 何もかもが、計算づくのようで・・・」

「それは、貴方の思い込みよ カドミロス 
 人間時にはそういう時期もあるわ・・・
 それに、今回の事はなるようになった、という事でもあるのよ」

「なるようになった?」

「ええ、あれらの施設はね閉鎖後にも、
 アナハイムが莫大な資金を投じて運営に協力していたの
 秘密裏にね 
 けれど、動乱の一件で政府の監視が厳しくなったでしょ 
 手放さざる終えなかった施設を、
 政府御用達で堂々と使えるようになったんですもの
 よくやったわ 
 取締役会でも悪くはいっていないようよ
 連邦よりの会長以外はね・・・
 貴方の働きの評価が上がるかも」

「へぇ、それはうれしいですね 
 ところで、人脈が広いとはいえ、
 サナリィの事業情報なんて、どこから手に入れたんです?
 この情報がなければ、
 こちらの開発顧問や代表取締役なんて説き伏せられませんでしたよ 
 さすがに誰もが、
 バイオコンピューターの開発があそこまで進んでいるとは
 思ってもいなかったようですから」

「女性には秘密があるものなのよ」

「ケチですね情報の出所は誰にも教えない・・・と」

「それが女の魅力じゃないの」

「ああ、わかりましたよ 
 聞いた僕が馬鹿でした」

「それで何でかけてきたの?」

「ひどいなぁ貴方に一言お礼をするのにかけたんですよ 
 サナリィ情報の・・・」

「ああ、わざわざそんな事でかけてきたの」

「ええ・・・もういいです」

「冗談よ ありがとうカドミロス地球の方なれた?」

「コロニーとは違う太陽の熱線に、まだ体がなれてませんが 
いたって健康ですよ」

「ふふ、じゃあ、これからも遠慮なくお仕事に依頼お願いするから」

「ああっやっぱり具合悪くなってきましたよ
 もう、そろそろ、お暇します」

「あら、やだ、そんな事じゃ労災でないから覚悟しなさい」

「またまたぁ」

「ふふっ、冗談よ」

「わかってますよ」

「それじゃあ元気でね」

「貴方も」


アイトナが電話を切ると、
遠くから年配の男性が声をかけた

「終わったかね?」

「ええ」

「またなにやら楽しそうだったが」

「私、年下の男を虐めるのがすきなんです」

「まったく、君らしいな」


「で、電話の相手は例の男だろう?」

「ええ」
 

「うまく使えそうかね」

「今のところは何事もなく」

「競争相手が出来てからというもの、
 アナハイムはいかんな・・・」

「ええ、何もかもが後手です
 まさか、サナリィがバイオコンピューターに 
 嘗てのニュータイプの戦闘データーをインプットした 
 擬似人格コンピューターをもうすでに
 モビルスーツに搭載しているなんて予想だにしなかったことです 
 アナハイムは、もう、何十年も開発研究の遅れを取ってしまっています
 開発担当の誰もが、動乱の施設放棄が大きな痛手だったと・・・」


「うむ、軍の機関であるサナリィが優位なのはわかっている、
 だが、まさかゴミのジャンク屋までも軍需の一大企業となって、
 市場に幅を利かせだしているとは、
 強い懸念を抱かざるおえないな・・・」

「どうする」

「アナハイムがここまで大きくなったのは戦争の恩恵です」

「戦争を起こそうというのか?」

「手っ取り早く新たな巨大マーケットを生み出すには
 この手段しかないかと・・・」

「考えさせられるが・・・
 しかし、死の商人とも呼ばれる我々が、
 生き残るには
 やはり、第三者の死を持って出しかないのかも知れんな・・・」

「そのための手はずはある程度組んでいますが
 今はまだ・・・」

「時代がそうなっていないと?」

「ええ」

「そうか」

「アナハイムの生き残りのためにも、ここが正念場となってくる」

そういって高齢の紳士は窓から見える人工的に作られた高原を
遠く眺めた



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最終更新日  2010/04/06 11:51:58 PM
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