♪ デンドロ系キンギアナムの花咲きぬ香りに知りし外(ほか)されし理由(わけ)
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咲いたデンドロビウム・キンギアナムは、オ-ストラリアのクィ-ンズランドからニュ-サウスウェ-ルズにかけて自生する岩生或いは着生の蘭で、別名(ピンク・ロック・リリ-)とも呼ばれているもの。
交配も盛んでピンク・白・白赤・紫の一般的な色のほか最近は、黄色・オレンジなども出てきて色彩も豊富。特に寒さに強く、また香りが良いことでも知られているという。花色が違えば当然香りも違ってきて、フレグランスに入賞するものからちょっと臭い系まであるんだとか。
4畳半の閉め切った部屋に置いてあって、これが満開になったわけだが、匂いがかなり強い。芳香というよりクサイ匂いと言った方がいいくらいなもの。ハゴロモジャスミンの大きくなったものがフェンスに絡まって咲いているのに出くわすと、その強烈な匂いに辟易することがある。その匂いによく似ている。
「フレグランスに入賞するものからちょっと臭い系まである」というデンドロビウム・キンギアナムのうち、我が家にあるのは「臭い系」なのか。
ジャスミンは香水にもなるわけだが、この香りは、スカトールというアルコール系の成分で「うんこ」や「おなら」の匂いに含まれる成分とと同じもの。度が過ぎれば悪臭にもなるというシロモノだ。
家の外に無造作に放置してあったのを救出したつもりだったが、放置のわけが分かった気がする。
たった2本の茎から咲いた花の匂いがこれでは、株一杯に咲かせたらどうなるのか、想像しただけでもオソロシイ。密閉した部屋には置けないし、玄関などに置けば「押し売り除け(古いなあ)」にはなるかも知れない。
もっとたくさん咲かせてやろうと思っていたのに、どうしたもんかなぁ。
花の茎に樹液を出していて、汗をかいているように見える。ランのほとんどは虫媒花の為「花外蜜腺」といって花以外に蜜を出す場合が多いとかで、葉全体が粘々するとか、花茎や蕾みにも出る事が有るらしい。
是非、花を咲かせたいと思っているパキラの葉柄の付け根のあたりにも、同じ様なものが分泌していてこれもかなり粘々している。蜜線から蜜を出しているらしく、舐めてみたら確かに甘い。こっちのは何のために出してるんだろうか。蟻が来るので要注意とある。
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