1100620 ランダム
 HOME | DIARY | PROFILE 【フォローする】 【ログイン】

元SF小説家・春橋哲史のブログ(フクイチ核災害は継続中)

元SF小説家・春橋哲史のブログ(フクイチ核災害は継続中)

【毎日開催】
15記事にいいね!で1ポイント
10秒滞在
いいね! --/--
おめでとうございます!
ミッションを達成しました。
※「ポイントを獲得する」ボタンを押すと広告が表示されます。
x

PR

Keyword Search

▼キーワード検索

Profile

haruhasi

haruhasi

Calendar

Comments

haruhasi@ ややこしい記事を読んで下さり、有難うございます きなこ様  度々、コメントを頂戴して有…
きなこ@ Re:フクイチの汚染水(処理水)放出までの経緯 2012年11月~23年8月(10/13) 詳しい経緯のまとめ、ありがとうございま…
haruhasi@ 愚見ですが 八巻俊憲様  コメント投稿を有難うござ…
八巻俊憲@ Re:「風評被害」ではなく、「市場構造の変化」という実害(06/02) これまで、「風評被害」に対する適当な解…
春橋哲史@ 提出、お疲れ様です 押田様  コメントを有難うございます。 …

Archives

2021.03.11
XML

※21/4/4 3月30日に判決が言い渡されたので、それに合わせて記載を簡略化。

 判決概要を書いた記事は → ​こちら​​​

2年1ヶ月で結審​​​

 2019年2月に提訴された、福島第一原発過労死訴訟(※)の最新の動きです。

※福島第一原発構内の自動車整備工場で働いていた二級自動車整備士の猪狩忠昭さんが、2017年10月26日の昼休憩明けに致死性不整脈で亡くなったことについて、遺族が東電(発注元)・宇徳(元請け)・いわきオール(雇用元)の3社を安全配慮義務違反等で提訴したもの。責任の明確化・謝罪・損害賠償を求めている。

 ご遺族が、忠昭さん死亡前後の​状況を調べるきっかけとなったのが拙ブログだったということもあり、私は、ご遺族からの情報提供に基づいて、この訴訟は第一回の口頭弁論から追ってきました。

(リンク1)​フクイチで亡くなった猪狩忠昭さんの、死亡当日の時系列

(リンク2)​フクイチ過労死訴訟~故・猪狩忠昭さんの配偶者Aさんが意見陳述~

(リンク3)​フクイチ過労死訴訟・原告代理人の意見書・厚労省ガイドライン・質問主意書

(リンク4)​​フクイチ過労死訴訟・第2回口頭弁論~息子さん・娘さんの意見陳述と、争点概要~

(リンク5)​20年3月、フクイチ「未払い賃金訴訟」は原告勝訴~判決までのまとめ~

​ 経緯や争点の詳細はリンク記事をご覧頂くとして、過労死訴訟は、3月1日の被告尋問・原告尋問を以て結審しました。
 これまで戦い続け、訴訟を継続してこられたご遺族に心からの敬意を表し、東電の電気を消費していた者としてお詫び申し上げます。​



証人尋問と最終陳述書

 3月1日の尋問の様子は、「過労死責任を追及する会」のブログにアップされています。その他、原告(配偶者・長男・長女)の最終陳述書(2020年11月20日付)にも、リンクを貼っておきます。
 証人尋問の様子はリンク先の記事の通りなので、当ブログで重複しての記載は避けます。

(リンク)
●​最終陳述書・配偶者さん

●​同・ご長男

●​同・ご長女

●​3月1日・証人尋問の報告


最後の尋問を傍聴しての私見

 私が、証人尋問を傍聴して気になったのが、「本質から、ずれているのではないか」ということです。

 馬目信一(まどめ しんいち/いわきオールの前社長)への証人尋問の内容と、そこで明らかになったことは、「過労死訴訟」より「未払い賃金訴訟」でやるべき内容ではないかと思いました。
 馬目証人は、故人の長時間労働に「気付いていなかった」或いは「本人の判断に任せていた」と、管理していなかったことを自ら認めるような発言を繰り返し、タイムカードの管理も「主に妻がやっていた」と責任転嫁していました。

 忠昭さんの異常な長時間労働の背景は明らかにされたかも知れませんが、過労死訴訟で問われている本質、即ち、「忠昭さんが社用車の座席で動けないことに周囲の人が気付いた際に、救命処置が迅速でなかった背景」が十分に明らかになったとは思えませんでした。

 馬目社長はフクイチ構内にはいませんでしたし、原告であるご遺族も同様です。
 ご遺族には、「家族から見た忠昭さん」や「東電記者会見を視聴した際の思い」「死亡時の経緯が伝えられた時の思い」が確認されていましたが、質問内容の多くは「認識」の問題でした(念の為に書いておきますが、ご遺族の認識を軽視しているのではありません)。

 東電は、フクイチ構内のER(救急救命室)の担当者の証人申請を、鬱病を理由に取り下げましたし、社用車に乗っていた人・整備工場の宇徳の責任者・ERの担当医師といった、当日(忠昭さんが動けなくなり、亡くなった日である2017年10月26日)の「発見時の状況」や「救命処置の経緯」を知っている筈の関係者は、誰一人、証人として呼ばれていませんでした。

 それらの関係者の出廷を被告側が拒んだとしても、裁判所から出廷を命じられる筈ですし、遠隔尋問も可能でしょう(現に、「福島原発埼玉訴訟」の原告尋問の一部は、コロナ禍を理由に、福島の裁判所とさいたま地裁を遠隔で結んで実施しました)。
​​​

​ コロナ禍と、被告が3社に及ぶという関係から、口頭弁論の日程調整が困難で、過労死訴訟の大半は「弁論準備」(電話裁判)で進められました。その中でどのような書面の応酬になったのか、詳細は把握できていませんが、「忠昭さんが急に動けなくなり、亡くなった日」に、忠昭さんと現場にいた人が、誰一人として証人として呼ばれないまま結審したのは、私には不安であり、不満です。

 これで、「事実の解明がなされた」と言えるのか、「十分な審理が尽くされた」と言えるのか、疑問・不満・不安は尽きません。

 最後になりますが、フクイチで発電された電気を消費していた者として、フクイチの収束作業に携わっている全ての皆様にお礼と感謝を申し上げます。
 同時に、忠昭さんを初め、収束作業に携わる中で亡くなられた皆様のご冥福をお祈り致します。


春橋哲史(ツイッターアカウント:haruhasiSF)​​​​​​​​​​​​​​






お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう

Last updated  2021.04.04 19:50:40
コメント(0) | コメントを書く



© Rakuten Group, Inc.