※2023/3/12追記
本件パブコメの募集期間:2021年9月3日~10月4日(資源エネルギー庁)
提出意見:6392件
(リンク)結果公表・資料/2021年10月22日
経産省は「第6次エネルギー基本計画(案)」へのパブリックコメント(意見公募)を実施しました。
エネルギー基本計画(「エネ基」と略)は、エネルギー政策基本法に基づいて2003年から策定されており、3~4年ごとに改訂されています。
今回の計画案には、炭素排出削減と、原発の利活用(電力供給の2割程度を原子力で賄う)が盛り込まれており、私は、原発の利活用に反対の立場から意見を提出しました(10月1日付)。
自分の意見をまとめるに当たっては、過去16年間の電力需給推移も踏まえました。
提出した意見のほぼ全文を掲載します。
(リンク)
●エネルギー基本計画(案)の概要(2021年9月、経産省)
●2030年度におけるエネルギー需給の見通し(関連資料/同上)
●エネルギー基本計画(案)・本文
====提出した意見、ここから====
●福島第一原発で発生している「汚染水」は「核災害で生じている放射性液体廃棄物」です。希釈しようが何をしようが、環境中へ放出すべきではありません。核のモラルハザードに繋がり、世界と歴史に於ける日本の信用を不可逆的に毀損させかねません。原子力災害対策本部長(内閣総理大臣)の権限で、東電に地上保管継続を命じるべきです。
●核災害が不可逆的なものであることが証明された以上、核技術を動力源・エネルギー源として利活用することは認められません。エネルギー基本計画では、「原発を使わない」ことを明記すべきです。
●省エネ(需要削減)の推進、発電時のエネルギー効率引き上げの取り組みには、最大限の政策的リソースを投入すべきです。
●所謂「カーボンフリー」を目指す為、石炭火力は早急にフェードアウトさせるべきです。高効率LNG火力発電へのリプレースを促進する為、リプレースした発電所を売却したり休止させないという条件で、事業者へのリプレースの補助金も大胆に投入すべきと考えます。
●洋上風力発電・海流発電等、海洋立国ならではの条件・技術が活かせる電源の実用化に、環境を破壊しないことを条件に、予算も含めた政策的リソースを最大限に投入すべきです。
これらの意見は、私個人のものであり、他の如何なる組織・個人とも関係の無いことをお断りしておきます。
ご査収下さい。
====意見、ここまで====
受付番号:62022101800000××××
春橋哲史(ツイッターアカウント:haruhasiSF)