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NOと言える三多摩~言泉「やまと」後悔日誌

NOと言える三多摩~言泉「やまと」後悔日誌

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言泉「やまと」

言泉「やまと」

2007.11.07
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カテゴリ:やまとことば
朝のうちは曇っていたものの、その後は秋晴れの一日。三多摩の府中のアメダスによれば、今日の日最低気温は10.1℃(23:30)、日最高気温は19.0℃(15:10)であった。

さて、まずは余談から。ネットサーフィンをしていて、私の目に留まった記事を並べてみよう。
「正解はCMのあと」は逆効果 視聴者86%「不愉快」
(asahi.com 2007年11月06日13時48分)
みんなのニュース:女性の7割、男性の香りにクラッ!?
(毎日jp 2007年11月6日)
【OL生活】女性の年齢 半数「ごまかし経験あり」
(MSN産経ニュース 2007.11.7 12:20)
今日は統計ネタを集めてみた。いずれも「へぇ~」といった感じではあるが、一番上の「山場CM」は確かに私も嫌いである。とは言え、山場CMそのものにイライラするわけではなく、むしろそのCMの前後で同じ内容を繰り返し見せられるのが不愉快極まりない。はっきり言って「時間のムダ」であろう。そういう安易な演出に付き合わされるのがイヤなので、私はテレビを必要以上に見ないようにしているわけである。
あと、下の二つも、内容としては興味深いけれども、サンプル抽出の方法としては問題が残りそうな気もする。調査対象は年齢などにかなりの偏りがあって、「(一般)女性」という母集団を代表しているとは限らないからである。



それにしても、永田町のドタバタ劇については、どうコメントすべきか、いまだによく分からない。
のび太とジャイアンの和解失敗、とでも評しておくべきか・・・って、それなら誰がドラえもんなのであろうか?

と、他人事ながら、あれこれと物思いにふけってしまう今日この頃であった。
この「物思い」「物思う」という言葉にふと興味を持ってしまったので、今日の記事では、これらを調べてみることにした。例によって、私の電子辞書からの引用である。
もの-おもい【物思い】 ‥オモヒ
思いわずらうこと。思いにふけること。うれい。古今和歌集(春)「年ふればよはひは老いぬしかはあれど花をし見れば─もなし」。「─にふける」
『広辞苑』

もの-おもい【物思い】 ─オモヒ
《名》
あれこれと考えること。また、思い悩むこと。
「─にふける」「─に沈む」
『明鏡国語辞典』

ものおもい-ぐさ【物思い草】 ‥オモヒ‥
物思いの材料、たね。源氏物語(花散里)「あまたの人の─なり」
『広辞苑』

もの-おもう【物思う】 ‥オモフ
《自五》
思いにふける。案じる。「ものもう」とも。万葉集(8)「朝戸あけて─・ふ時に白露の置ける秋萩見えつつもとな」
『広辞苑』

もの-おもは・し(─オモワシ)【物思はし】(形シク)
{しから・しく(しかり)・し・しき(しかる)・しけれ・しかれ}
〔「もの」は接頭語〕物思いの多いさま。心配事が多い。
[源氏]明石
かう、いみじう─・しき(体)世にこそありけれ
[訳]このように、はなはだしく物思いのつきない男女の仲であったのだ。
『全訳古語辞典』

もの-おもひ(─オモイ)【物思ひ】(名)
「ものもひ」とも。思い悩むこと。心配。
[竹取]かぐや姫の昇天
この衣(きぬ)着つる人は、─なくなりにければ
[訳]この着物(=天の羽衣)を着た人は、思い悩むことがなくなってしまったので。
『全訳古語辞典』

もの-おも・ふ(─オモウ)【物思ふ】(自ハ四)
{は・ひ・ふ・ふ・へ・へ}
「ものもふ」とも。思い悩む。思いにふける。
[竹取]かぐや姫の昇天
かぐや姫、月のおもしろく出(い)でたるを見て、常よりも─・ひ(用)たるさまなり
[訳]かぐや姫は月が趣深く出ているのを見て、ふだんよりも物思いにふけっているようすである。
『全訳古語辞典』

ものおもへば・・・[和歌]【物思へば 沢(さは)の蛍(ほたる)も 我(わ)が身(み)より あくがれ出(い)づる たまかとぞ見(み)る】
〈後拾遺・20・雑6・1162・和泉式部(いずみしきぶ)〉
[訳]物思いに沈んでいると、谷川を飛ぶ蛍も、(あれは)私のからだからさまよい出ている魂ではないかと思って見ていることだ。
[参考]詞書に、男に忘れられてしまったときに、貴船(きぶね)神社に参詣(さんけい)して、そこを流れる御手洗川(みたらしがわ)に蛍の飛ぶのを見て詠んだとある。「後拾遺集」ではこの歌に続けて、貴船明神が男の声で詠んだという返歌を載せて、説話化されている。「たま」は「魂(たま)」のことで、深く物思いをすると、魂が肉体から遊離するという俗信があった。
『全訳古語辞典』

ものおもへばかはのはなびも 〈名歌名句〉
《狂歌》
【もの思(おも)へば川の花火も我(わ)が身よりぽんと出(い)でたる玉やとぞ見る】
[作者]唐衣橘洲(からごろもきっしゅう)
[出典]万載狂歌集
[訳]恋の物思いをしていると、隅田川の花火も、自分の身からぽんと抜けだした玉かと思われるよ。
◆和泉式部(いずみしきぶ)の「もの思へば沢の蛍も我が身よりあくがれ出(い)づる魂(たま)かとぞ見る」をもじったもの。「沢の蛍」を「川の花火」に見立てて、「魂(たま)」を「玉」にかけた上で、有名な花火屋「玉屋」をもかけている。打ち上げた花火を見物人は「たまやぁ」「かぎやぁ」とはやしたてる。本歌の「恋の物思い」というひめやかな心情の「魂」をおよそそぐわない隅田川の花火の「玉」に転換したところにおかしみがある。
『古語林 古典文学事典/名歌名句事典』

ものおもへばさはのほたるも 〈名歌名句〉
《和歌》
【もの思(おも)へば沢(さは)の蛍(ほたる)も我(わ)が身よりあくがれ出(い)づる魂(たま)かとぞ見る】
[作者]和泉式部(いずみしきぶ)
[出典]後拾遺集・二〇・雑六・一一六二
[訳]恋の物思いに沈んでいると、沢に乱れ飛ぶ蛍も私の体からふらふらとさまよい出た魂かしらと見ることだ。
◆闇に飛び舞う青い蛍火は恋に一生を燃やした和泉式部を象徴しているようだ。この歌は、夫藤原保昌(ふじわらのやすまさ)に去られた作者が、京都の北、貴船(きぶね)神社にこもって詠んだ歌で、貴船の神は「奥山にたぎりて落つる滝つ瀬のたま散るばかりものな思ひそ」〈後拾遺集・雑六〉と返歌されたという。
『古語林 古典文学事典/名歌名句事典』

もの-おもわ・し【物思はし】 ‥オモハシ
《形シク》
なんとなく憂わしい。気がふさぐ状態である。源氏物語(末摘花)「─・しくはしたなき心地して」
『広辞苑』
うーむ。貴船神社に関しては[VOYAGE-199]や[VOYAGE-214]をご参照いただくとして、深く物思いにふけると魂が体から遊離してしまう・・・というのは、困ったものである。

ああ、そうか。安倍晋三氏も、小沢一郎氏も、いろいろと思い悩みすぎて「魂ここにあらず」の状態になり、ああいう言動に至ったのかもしれない。私も気をつけなければ・・・。





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Last updated  2007.11.21 21:46:13



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