海を越えた過干渉
佐藤隆春 松島 藤田恭平美術館 個展より NO.03.F20.オンフルール港の朝 三男が親元から離れてどんな暮らしをしているか心配でならない。てんで、あの手この手で息子の情報を聞き出そうとする。それを母親がいるミシガン、父親のいる名古屋から、それぞれ三男の住む仙台周辺にネットの目をはりめぐらそうとする。 そりゃ、無理と言うもんでしょう。 しかい、その断片情報を総合すると、やはり帰国子女の典型なのかあらゆる場面で『目だってしまう』らしい。 それを落ち込んでいるかもしれないと思い、インターネット家族の掲示板に「〇〇を励まそう」とやった。そしたら、カミさんから『過保護』だって。 高校の先生にまで、直接メールをぶちかますあなたにゃ言われてたくありません。 両方で「お前が過保護」「あなたが過保護」の応酬。 夫婦揃って、海を越えた過干渉であることは間違いない。