カテゴリ:社会・生活
過日、京セラのアメーバ経営に関するセミナーに参加したところ、本日その営業の方にお会いしました。アメーバ経営を実行するには、アメーバ経営を導入すると決めたら、その会社の社長の不退転の覚悟が必要とのことです。しかも全社一斉に始めるのが良いとのこと。
すなわち、アメーバ経営を導入しようという会社は、その時点で部門間の争いがあり、コミュニケーションがうまくいっていないから全社一斉ではなく、ある部門だけの導入だと、導入を指示された部門の連中が「ただでさえ、忙しいのになんで俺たちだけこんなことをしなけりゃいけないんだっ!」となり、導入されていない部署の連中は「まぁ、どうなるか、京セラのコンサルのお手並み拝見といくか?」と傍観する、ということで、のっけからうまく行かないそうです。 全社一斉の導入としても、小さなアメーバ組織同士でいがみ合い ![]() アメーバ経営を導入してうまく機能している会社であってもアメーバ同士の衝突は結構あるらしいのです。京セラでもそういうことは起こるらしく、そんなときは上司がアメーバ同士の言い分を聞いて、正確な判定を下さなければなりません。そんなとき、判断の拠り所となるのが「京セラフィロソフィ」だそうです。 京セラフィロソフィには、正しい判断をするために『利他の心』『フェアプレイ』『公私のけじめ』などが記載されているとのことで、どれも特別なことではなく、人としての正しい行いを書いているに過ぎません。 参考までにアメーバ経営を導入して失敗する会社があるのかと営業の方に尋ねたところ「もちろんありますよ」とのこと。ある事例では一旦は導入に成功したにもかかわらず、アメーバ経営導入により売上が増えて、利益も増えたことにより、経営者が慢心して、新たに増えた利益をいろんなことに使ってしまい、結局会社自体がうまく行かなくなったとのこと。 ただ、京セラフィロソフィには「常に謙虚であれ」とあるそうです。この失敗した経営者は成功したことにより有頂天になり、謙虚であることを忘れてしまったのですね。人間は心の弱い生き物ですから、つねに自分を戒めていないといけないということですね。 ![]() お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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