【猿のごとく読み、人のごとく考える・その409・402冊目】『9つの黄金則』ロバート・E・ケリー著・和田正春訳
【猿のごとく読み、人のごとく考える・その409・402冊目】・紹介する本【中古】9つの黄金則—小さな行動で最大の成果をあげる成功者(スター・パフォーマー)の秘密 [Oct 01, 1999] ロバート・E. ケリー、 Kelley,Robert E.; 正春, 和田・サノーさん一言コメント「スターとは、テレビの中やスポーツの世界だけの存在ではない。過酷なアメリカ競争社会のなかで、煌めく存在を研究する」【サノーさんおすすめ度★★★★★】・ウノーさん一言コメント「生まれながらにして、スターな人はいません。スターは自覚と環境が育てるものだと教えてもらいました」【ウノーさんおすすめ度★★★★★】・サノーさん、ウノーさん読書会サノーさん(以下サ):邦題で埋もれてしまったのかもしれないが、読んでみたらなかなかの良書だった。ウノーさん(以下ウ):あの「ベル研究所」が、こんな調査と研究を行っていたとは、意外でした。サ:一般の、通常の会社組織のなかで、「スター・パフォーマー」と「平均的パフォーマー」の条件と意義づけを行い、そこから「違いを生む違い」を徹底的に追求したわけだ。ウ:そこから抽出されたのが「9つの戦略」というわけです。サ:1.イニシアティブを取る。2.知識ネットワークを構築する。3.セルフマネジメントができる。4.大局観で物事を考える。5.自分のエゴを抑制して、フォロワーシップを発揮する。6.リーダーシップを育む。7.チームの現実に目を向ける。8.組織の勢力圏を見極め、生き抜く。9.適切なメッセージを発信する。ざっとまとめるとこんな感じだ。ウ:どれも、異論の余地のない戦略です。ても、後半、とくに8と9に関しては、「スター」として違和感がありました。サ:生産性が高く、組織からの注目を集める「スター」なのだから、人々が抱いている「スターのイメージ」とは違う。現実的で、現社会に即した「スター」として輝くなら、組織のなかで上手に泳ぎ回る力量が必要となる。ウ:でも「スター」は輝いていて、革新をもたらす存在でいて欲しいんです。サ:組織内を上手に泳ぐために、保守的である必要はない。この本にも書かれている通り、組織間の対立を緩和し、全体の利益を得る行為そのものが「変革」であるとも言える。ウ:スターになるための「実践的な六段階」も楽しかったです。「本当の組織図を理解する」という示唆には、大いに納得できました。サ:この改訂版には、ケリーの研究が「女性」と「マイノリティー」の飛躍に貢献したというデータが掲載されている。ウ:前提には、「女性」と「マイノリティー」が不当な差別を受け来たという経緯があります。サ:「スター戦略」を日々のルーチンとして取り入れた企業は、生産性が倍になったわけだから「差別」が、いかに非生産的であるかを証明しわけだ。【了】https://amzn.to/2viXzS2