【猿のごとく読み、人のごとく考える・その323・316冊目】『新ネットワーク思考』アルバート・ラズロ・バラバシ著・青木薫訳
【猿のごとく読み、人のごとく考える・その323・316冊目】 ・紹介する本 【中古】 新ネットワーク思考 世界のしくみを読み解く /アルバート=ラズロバラバシ(著者),青木薫(訳者) 【中古】afb ・サノーさん一言コメント「統計や確立では導かれない、人々のつながりを可視化する。見えてくる高度情報化世界の構造」【サノーさんおすすめ度★★★★★+★】・ウノーさん一言コメント「人とのつながりが、世界とのつながりです。地球が情報の次元において小さくなる時、隣にいる人は誰でしょう」【ウノーさんおすすめ度★★★★★】 ・サノーさん、ウノーさん読書会 サノーさん(以下サ):友達の友達はみな友達だ、友達のワ!というのは、某お昼の長寿番組でお馴染みの「キャッチコピー」だった。ウノーさん(以下ウ):『笑っていいとも!』の「テレフォンショッキング」ですね。サ:この本では、その「ご縁」を可視化し、「とれだけ、世界の人々がつながっているか」を「見える化」することに挑んでいる。ウ:全世界の人々のつながりを平均化すると6人、ハリウッド俳優につながるには、2~3人のつながりを確保すればいい、というのは驚きの研究結果でした。サ:50年前に行われた実験も、いまだに否定されていない。ウ:アメリカ国内に住む「人間」を二人、ランダムに選んで、その二人をつなぐためには、何人の知り合いが必要となるかを、集計したものですね。サ:必要とされた「知人の輪」の平均は「5.5人」だ。つまり6人いれば、「別な場所に住んでいる、まったく関係ない人」が「知り合い」となる。これを「六次の隔たり」という。ウ:これと「80対20の法則」つまり「パレートの法則」を関連させながら、情報化社会における「世間」について、解説してくれたのがこの本です。サ:ちょっと古い情報もあるが、本来「ランダム」だと思われていた「人とのつながり」や「WEBアクセス」の「偏り」を数理的に解き明かすことに挑戦している。ウ:「ベキ乗則」については、全てで適応させるのはちょっと難しいですが、「スケールフリー・ネットワーク」を理解するうえでは、有効でした。サ:「コネクター」から「インフルエンサー」へと、表現が変わっても、研究の対象は変わらない。ウ:こういう「現在進行中」の「研究」を知ることは、思わぬ発見と気づきが得られます。サ:「世界の仕組み」を考える上で、読んでおくべき一冊だ。【了】http://amzn.to/2EZWcYj