【猿のごとく読み、人のごとく考える・その493・486冊目】『まず、ルールを破れ』マーカス・バッキンガム、カート・コフマン著
【猿のごとく読み、人のごとく考える・その493・486冊目】・紹介する本【中古】 まず、ルールを破れ すぐれたマネジャーはここが違う /マーカスバッキンガム(著者),カートコフマン(著者),宮本喜一(訳者) 【中古】afb・サノーさん一言コメント「10万人への質問から現れたのは、常識を覆すための根拠。マネージャーの存在とはなにかを、データ分析から立証する」【サノーさんおすすめ度★★★★☆】・ウノーさん一言コメント「調査は、万能ではありません。でも、その結果を知ることは、自分には見えていない世界を知ることになります。優秀なマネージャーの思考を確認しましょう」【ウノーさんおすすめ度★★★★☆】・サノーさん、ウノーさん読書会サノーさん(以下サ):徹底した調査から、新しい真実をあぶりだす。この手法が得意なのは、実はアメリカ人だ。ウノーさん(以下ウ):意外ですよね。わりと大雑把なアメリカ人というイメージは、完全に誤解ですね。サ:もちろん「研究」という行為は、調査、実験、検証なのだから、得意不得意もないと言えるかもしれないが、それにしてもこの「定型」にそった名著は、アメリカ発が多い。ウ:それだけ、多くの人が「実際は見えてない」「わかってない」という事実が多いということです。一部の実例や自分の体験から、それが全てだと思い込んでしまうわけです。サ:この本は、24の企業、2500の事業部に所属している105000人への調査内容が、主な内容となる。ウ:でも、大学の研究寄りではなく、ビジネス実践向けの調査内容です。サ:調査アンケートは、12の問いからなっているが、その質問も面白い。ウ:「仕事のうえで自分がなにをするべきか、なにを要求されているか」と、急に質問されたら、ドキッとします。サ:「仕事仲間に、だれか最高の友達はいるか?」という質問もユニークだ。ウ:この質問の回答を集計し分析した結果、導き出された共通項が、この本のタイトルです。サ:この本における「ルール」とは、「常識」「共通した意識」や「先入観」という意味合いが強い。ウ:誰かが「よかれと思って」事前に決めた「取り決め」は、実は自分の特性にあっていない、という事実です。サ:「健全なキャリアを積むためのエネルギーは、売り物になる経験を積むことではなく、すでに備わっている才能を発見することから生まれる」というのは、まぎれもなく真実だ。ウ:この本でも確認できたのですが、やっぱり人それぞれの「好み」、つまり「願望」を明確化するのは、極めて大切だという事実です。サ:その手順を軽く考えてしまうから、「ツラい」「苦しい」という感情が湧く。一度、自分にしっかりと向き合い、明確化してしまえば、あとはそれが軸となり、その方向へ進めるようになる。ウ:それを一人でやるのは難しい、というのが、ウチの発見であり、提案です。【了】