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カテゴリ:JINさんの農園
我が養蜂場へ向かう途中のご近所の方の農園で『ヘチマ』が大きく成長している のに気がつきました。 この『ヘチマ』の本来の名前は果実から繊維が得られることからついた 糸瓜(いとうり)で、これが後に「とうり」と訛ったとのことです。 「と」は『いろは歌』で「へ」と「ち」の間にあることから「へ ち間」の意で 「へちま」と呼ばれるようになったのです。 今でも「糸瓜」と書いて「へちま」とよむのだそうです。 昔の人はこんな洒落た名前の付け方をしていたのですね。 沖縄ではナーベーラーと呼ぶそうですが、一説によるとこれは"なべあらい (鍋洗い)"に由来するとのことです。 子供の頃、祖母からヘチマタワシの作り方を教わった記憶があります。 収穫した実を井戸の横の洗い場水槽にたっぷり水を貯め、へちまの実を この水に漬けました。このままでは浮いてきますので、落としぶたの上に重石を 乗せるなどして、へちま全体が水に浸かるようにしたのでした。 1週間ほどするとへちまの皮・果肉が腐ってきます。腐ると共に腐敗臭が すごかったことを思い出します。腐敗臭がし始めたら、水を全て取り替え、 その後もちょくちょく取り替えたのでした。また、水を換えるたびにへちまの 皮・果肉の腐った部分を取り除きました。臭いが手に付いてこの臭いを 消すのに石けんでしつこく手を洗った記憶があります。 当時はゴム手袋がなかったのでしょうか? 約3週間?経てば皮や果肉がなくなり、残った繊維を風通しのよい木の枝に ぶら下げて乾かし、「ヘチマタワシ」を完成させたのです。 漂白も何もしなくても白い綺麗なタワシが出来たのは感激でした。
ヘチマの花です。雄しべでしょうか。10センチ以上の大きな花です。 そしてもう一つ。ヘチマから採れるヘチマ水は、天然化粧水として 昔から愛用 されていたとのことですがこちらについては、未経験で知識が全くありません。 子供の頃はもっぱら風呂では、この『ヘチマタワシ』で体を洗っていたのでした。 そして台所でもこの『ヘチマタワシ』で母や兄姉が食器等を洗っていたのを 思い出します。 何故かその感触と肌触りがなつかしい『アラカンオジサン』です。
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