|
カテゴリ:海外旅行
観光の最初にカトマンズの東約6kmに位置する世界でも最大級の規模を誇る仏塔
(ストゥーパ)が建つユネスコ世界遺産に登録されている「ボダナート」を訪ねた。 チベット仏教徒の主要な巡礼地で、チベットから多くの巡礼者が来ているという。 入場門から仏塔が見える。 高さ36m、もちろんネパール最大のチベット仏教の仏塔で、四方を向いている目玉が印象的。 この目が「目玉寺」と呼ばれる由縁なのだ。 見る角度や気分によって、微笑んでいる様にも怒っている様にも見える。風にはためいている 万国旗のようなものは『タルチョ』といって、それぞれに経文が書かれているのだ。 ボダナートの「ボダ(ボゥッダ)」は「仏陀の」「仏教の」「知恵の」を意味し、「ナート」は「主人」 「神」などを意味するのだ。 三重の基壇と直径27mの石造りドームからなり、塔頂からのタルチョが、独自の雰囲気を 醸し出していた。 仏塔の周囲には仏塔を取り囲むように360度にわたってチベット人が経営する土産物店や レストラン、ホテルが立ち並び、観光地特有の賑わいをも見せていた。 この仏塔の周りを、毎朝、信者たちがマニ車を持って周囲を108回コルラ(ストゥー パを右手に見て回ること)するとのこと。 仏塔の4段の台座は瞑想を、白いドームは全ての煩悩から開放された無の境地、目の 描かれた塔は涅槃に至るまでの13段の階段を表現しているとも言われているのだ。 同時に、台座は地、半円球ののドームは水、四方を見据える目が描かれた部分と 13層の尖塔は空を表すといわれているのだ。 仏塔の横では、お参りをする人のためにローソクが売られていた。 初めてネパール・チベットに日本人が訪れたのは1891年のことで河口彗海というお坊さんで、 原初的な仏典を求めてチベットに入国し、ダライ・ラマ13世に謁見。1903年に帰国し、 「西蔵旅行記」を刊行した人物の記念碑。 仏塔の横の土産物売り場の前には人だかりが出来ていた。近づいてみると、どの人だかりも 現金を賭けた各種のゲームが公然と行われているのであった。ネパール式?サイコロ博打 で、この祭りの時期に大人も子供も小遣いを賭けて遊んでいるのだ。 それにしても堂々たる巨大なストゥーパであった。そしてストゥーパ自体が曼荼羅に なっているのだ。 ヒマラヤ越えの無事をここで祈り、この「眼力」に救われたに違いないとの想いを深くしながら 次の観光地であるパシュパティナートへ車を走らせたのであった。 下の車が我が旅行の移動の車、そして手前が見事な安全運転で我々のカトマンズ世界遺産 巡りを楽しませてくれたドライバー、そして後ろが日本語が極めて堪能な、そして博識で ユーモアに富んだガイドのバイジャラさん。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2021.02.02 15:32:48
コメント(0) | コメントを書く |