テーマ:たわごと(26811)
カテゴリ:読んだ本から
■江藤淳の『こもんせんす』(北洋社)より引用。
〔…〕ところで、そのボルネオの部族は そういうふうに移動して、 あるときドリアンという 美味きわまる果物がなっている下に小屋を作る。 木に登っていけば、すぐとれるのですが、 あわてて登ったりはしない。 小屋を作ると、天井に穴をあけて、 ドリアンの実の熟れるのを毎日眺めている。 そのうち時が来ると、 ドリアンが自然に落ちてくる。 そのときがいちばんの食べ頃だそうです。 そういう生活をしているんだという。 〔…〕 労働なんか全然しない。 生活そのものが遊びなんですね。 〔…〕 なんと豊かな時間と、充実した生だろうかと思いますね。 もう、木に登りだしたらお終いです。 そこから堕落が始まる。 つまり労働とか生産性とかという、 みみっちい考えが生れる。 ■せちがらい世の中だが、少しでも、 こんなふうにゆったりと遊びの心をもって 暮らしたいものです(^-^)。 ちなみに本書は絶版。高原書店で100円なり(^-^)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.02.09 10:12:48
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