カテゴリ:読書:日本文学&小説
(ネタばれあります。ご注意ください。) ■短編集『死の枝』からの1編。 タイトル通り、交通事故で男性が一人死ぬ。 その男性を轢いたのがタクシーだった。 ■急ぎの客を乗せていたタクシーは、 前を走る大型車を追いかけるように、 スピードをあげつつ走っていた。 しかし、急速で走っていた大型車が急ブレーキ! タクシーの運転手はとっさに ハンドルを左にきって避けようとした。 だがそこに男性が立っていたため、轢いてしまう。 ■実は、ひとりの女性が大型車の前に飛び出したために、 大型車が急停車したのだった。 一見、不慮の事故だったはずだが──。 この交通事故は、なんと! (ネタばれしちゃいますよ。気をつけてください。) 吉祥寺でタクシーをひろった「客」 タクシーの前を走っていた大型車の「運転手」 大型車の前に飛び出した「女性」 の3人の共犯による殺人事件だったのだ、 亡くなった男性は実は殺されたのだった、という短編。 ■いやはや。ミステリ内では、タクシー会社の 事故処理担当者の綿密な調査によって、 3人の共犯が浮かび上がるのだけど、 実際、本当に殺したい人間がいたとしたら、 偶然に偶然が重なり、事故に事故が重なり、 という状況が一番、完全犯罪に近いのかもしれない(^_^;)。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2007.02.10 11:52:29
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