「バトルシップ」 【監督 ピーター・バーグ。2012年】
いかにもアメリカ映画だ。 ここまでいくともはやSFでも何でもない。 他の太陽系から地球まで来るなどというのは、ものすごく時間がかかることなので現実的ではないのだが、そんなことを考えていては話が作れない。 もうだめかと思った時に老人たちが立ち上がるというのも目新しくはないが見ていてほっとする。 強力な敵と戦い、最後の表彰されるというのは「STAR WARS」と同じ。というよりも、もはや一つの定型としてアメリカには定着しているのだろう。 CGはよくできている。 カーク・ダグラスの「ファイナル・カウントダウン」を思い出した。 こういうのを見ると、アメリカ人というのはとにかく「敵」が必要なのだなあと思う。 敵がいなければ自分たちは正義でいられない。 「悪」がなければ「善」はないというのがアメリカ人の論理なのだ。 もっとも、日本の特撮ヒーローだってそうなのだが。 無理矢理にでも敵を作り出して自分たちが正義であると主張せずにはいられないのだろう。