いちにのさんすう
「ムーミン月間(とうとう週間から月間になった)」を再開する前に、小ネタ。当番は毎年夏至の二、三日前あたりから「じっちゃん期」に入ります。「じっちゃん期」は「最大パワー周期」の三角テントにおける通称です。出生図の第11ハウスをトランジットの太陽(現在、実際に空を運行中の太陽)が通過する時期が「最大パワー周期」です。当番の第11ハウスは双子座27度15分から蟹座の29度07分までです。毎年、このエリアを太陽が通過する時期が当番のじっちゃん期となります。太陽は1年で12サインを一周しますが、毎年同日同時刻に同じ場所にくるわけではありません。なので、毎年の「じっちゃん期」も正確には開始日終了日が一日くらいズレたりします。本日、帰宅した星見当番「さて今年は正確にいつからじっちゃん期に入るんだったかな」と確認のため一週間ぶりくらいにStargazerを起動しました。そしてトランジット(現在この瞬間の星模様、と考えてください)を見てみたら…じっちゃん期、もう始まってましたΣ(゚Д゚;)!!うぉ~、なんてことだ。いつからだ!?いつから始まったんだ!!Stargazerの「グルグル機能(と、いうのがある)」で時間を遡って確かめたところ。「2006年6月19日 午前00時10分12秒から」と判明。早っ!ちなみに終了は…(グルグルグルグル)「2006年7月22日 午前10時03分」。「夏至を過ぎたら『じっちゃん期企画』の発表を~♪」なんて暢気なことを考えてたら既に突入していたと(汗)。うわどうしよう、願いごとどうしよう。なお、間抜けなことに当番はついさっきまで(いやもう、ホントさっきまで)「じっちゃん期には新月の日以外にも願い事ができて、しかも40件も願うことができる」というじっちゃん期の肝心なことをすっかり忘れていたのです。信じられな~い。お前、それでもプロジェクトW呼びかけ人か。「じっちゃん期」だけ覚えてて、願い事のことを忘れるなんて、大丈夫か私。企画のことしか頭にナカターヨ…orz妙なスタートをきってしまいましたが、これからもりもり願い事をしようと思っています。思い立ったらすぐ書けるように、明日からどこへ行くにも『占星術ネタ帖』を持っていこう。あ、じっちゃん期記念企画のアナウンスは今度の週末に行います。新月直前ですね。平日は何かと忙しくて、更新できないと思うので。プレゼント企画の抽選日は満月の頃を予定。明日の夜はlovely lindaさんに「エンジェルサーバントストーン」の遠隔をして戴きます。22時30分から10分間。明日は仕事もジムもてきぱきやって、ささっと帰ってこよう。パワーや波動といったものにからきしニブい当番にも、何かが感じられるといいのですが。lovely lindaさんが教えてくださったんですが、エンジェルサーバントストーンにした石は効果が999日間続くのですって。999日間って、実際どれくらい?効果が切れるのは何年何月何日?気になったので、今日仕事がヒマなときに(おい)電卓叩いて計算してみました。いちにのさんすう たのしいさんすう。2006年6月20日にエンジェルサーバントストーンになった石は、2009年3月14日まで効果が持続し、3月15日に切れる。999日=約2.75年(2年9ヶ月)。週に換算すれば142週と5日。2006年6月20日からの999日間に、当番は3回の太陽回帰(出生時の太陽の位置にトランジットの太陽が戻ること)を迎え、新月と満月を34回ずつ迎え、今年の分を含めて3回の「じっちゃん期」を過ごし、「春分お宝マップ」を作るチャンスが2回訪れ、そしてトランジットの木星と出生の太陽の合が一回起こる(要するに、いわゆる「12年に1度の、射手座大幸運年」が来る。今年の末から)。あらためて計算してみると、999日・2年9ヶ月って長いな。盛り沢山だな(笑)。小さなメモ帳にボールペンで書き出しながら、『モモ』の「灰色の紳士」を連想しました。「インチキで人をまるめこむ計算」の章で、灰色の紳士が床屋のフージー氏を訪れて彼の人生の収支決算を書き出してみせるところ。フージー氏が、毎日の大半を「むだなこと」に費やしているせいで、これまでの時間残高は一分、一秒たりとも残ってない、残高ゼロ!000,000,000,000…秒!!ちょうど気分が落ち込んでいた所に灰色の紳士の来訪を受けたフージー氏。今までの人生の時間が残高ゼロなのは当たり前のことなのに。それは言い換えれば「時間をフルに使いきった、それまでの人生を生ききった」だけのことで、「ぜんぶ自分が納得して使ったのだから残高ゼロでいいのだ」と、そう言い返せれば済むことなのに、それが言えないフージー氏。結局、灰色の紳士のインチキな計算に丸め込まれて「時間の貯蓄」を始めてしまう、孤独で悲しいフージー氏。999日は2年9ヶ月、2年9ヶ月は142週と5日。1日は24時間。999日は23,976時間。1時間は60分。23,976時間は1,438,560分。1分は60秒。1,438,560分は86,313,600秒。まあ私って、お金持ち(笑)。「灰色の紳士」と同じような計算をしているのに、フージー氏はみじめな気持ちになって私は幸せな気持ちになってしまうのはなぜだろう。過去に過ごした時間の収支決算ではなく未来の時間の皮算用をしているからかしら?なんておめでたい。そういえば、と当番、愚考。「灰色の紳士」は時間を秒数にまで換算して、盗んだ時間を1秒1秒大事に吸うけれど、集めた時間の価値を秒数の額面でしか捉えられない。今日この瞬間の1秒と、その次の1秒は彼らにとっては同じ1秒で、何の違いも見出さない。1秒の「時間」を持っていれば、その1秒だけ自分たちが永らえることができる、彼らにとってはそれだけのこと。しかし、当番をはじめとした星を見る者たちは「この1秒」と「あの1秒」では「それぞれ違った『意味』があるから、それぞれ全く別の値打ちを持つ」と考える。満月の瞬間の1秒と、新月の瞬間の1秒は違う。出生時の太陽を射手座に持つ人が迎える「射手座で新月が起こる瞬間」と、出生時の太陽を双子座に持つ人が迎える同じ瞬間はそれぞれ全く意味が違う。同じ日に生まれた双子が、もしも遠く離れた日本とアメリカで同時に新月を迎えたら、これまたそれぞれにとっての「その瞬間」の意味は違ってくる。星を見る者たち(stargazers)にとって時間とは意味も値打ちも刻一刻と変わるものであり、また、それぞれの受け手によって、「意味や値打ちが高まる瞬間」が変わるものでもある。「この1秒」に意味を付け加えるのは天体だけではなく、最終的にはその1秒を生きる人間が「その1秒」の「最終額面」を決める。人によっては、そして時(タイミング)によっては、100万時間に相当する価値のある1秒を生きることだってある。(マイスター・ホラも―おそれおおいことだが―われら星を見る者たちの仲間。仲間というよりも、星を見る者たちすべての大親分と言ったほうがいいかもしれない。彼は星の時間を見る時計を持っていて、星が告げる特別な一時間を正確に知ることができる。彼は星の動きが時間を彩ることを知っているし、その時間を生きるそれぞれの人間が、時間の最終的な色合いや美しさを決定付けることを知っている。)灰色の紳士たちは時間の質を問わず意味も問わず、ただ量のみを問う。「カモ」をまるめこんで時間を盗み出そうとするときには、彼らは時間をお金に換算する。正規のお値段にちょっとばかり上乗せして価値を高めたり、逆に値引きをして「お買い得感」を出すことを「色をつける」と言うけれど、灰色の紳士たちはいわば、「時間」に「お金」で色をつける。「その1秒はお金を生み出したか、それとも1円も稼がなかったか、あるいはお金を失ったか」1円も稼げなかった1秒、お金を失いさえした1秒は「無駄な1秒」「無価値な1秒」であるから節約せよ、時間銀行へ貯蓄せよ。そうすれば時間に利子がつくのだと灰色の紳士は言う。お金で「色がついた」、利子のついた時間は金色だと言う人もいる。バラ色だという人もいる。でもほんとうは、多分かれら紳士たちと同じ、灰色なのだ。本当の意味で、自分の時間に金色やバラ色の「色をつける」ことができるのは、かれら時間どろぼうではなく、その時間を与えられた本人だけの筈なのだから。自分の時間に自分で値つけができる人、自分の時間を生ききって満足している人のところには灰色の紳士はやってこない。…とはいえ、時によってはやっぱり、雨の日のフージー氏みたいに納得できていると思っていたことが揺らいでしまう瞬間があるというのも事実だから。灰色の紳士がやってきたら、こう言おう。同じ1秒でも、時によって、人によって、「最終額面」がちがう。私の時間の最終額面は、わたし自身が決める。たとえ過去の時間決算が収支ゼロでもマイナスでも「お前には関係ない」。これから先の時間の価値は、1秒ずつ自分で磨き上げていく。…おやおや一体何を書いているんだ私は?夜中の2時じゃないですか。睡眠不足だから早く寝ようと思っていたのに。いや、そもそもじっちゃん期と、999日の小ネタをちゃっちゃと書き上げて時間が余ったらムーミンネタの短いのを一本、書き上げてから寝るつもりだったのに。いちにのさんすう話が、なんでこんなことに。…どうやら久しぶりにお告げモードだったらしいです(トレローニー先生ですか私は)。今年のじっちゃん期、初日から飛ばすなあ。大丈夫かしら、私。読み返しもせずに、眠ります。明日起きてこれを見たら冷や汗ものかもしれない。stargazerには、「星占い師」(当番のような)と「夢想家」(当番のような)と、二つの意味があります。本来の意味はただ、「星を見つめる者」です。それでは皆さままた明晩。ごきげんよう。