ファーレ立川アート作品の第50回目掲載です。
職業柄、最初見た時には松の枝をライトアップするために設置されたスポットライトに見えてしまったが、よく見ると角度が真っ直ぐ上。ということはスポットライトではない。では逆に松の木から落ちてくるものを受けるため?までは推測できたけれども、じょうごまでは分からなかった。
ステンレス丸パイプの棒の先端が綺麗にとがっており、これはなかなか作るのが難しそうだな、なんて思ってしまったが、枝を見て木を見ていないと分からないと言うことかもしれない。"街のリトマス試験紙"というタイトルが言い得て妙に感じてしまう。
以下全文引用
北口第一駐車場の西側に、小さな庭があります。庭には大小の松が植えられており、松の枝にはステンレスでできた大きな針のような棒が吊るされています。棒の先端は、ガラスと鉄でできている地面に置かれたじょうごのようなものを指しています。
これは、ドイツのレベッカ・ホーンさんによる、「禅庭のためのエネルギー・バロメーター」という作品です。テーマは「木と大地と水・あるいはエネルギーの循環」で、ステンレスの棒は木からしたたり落ちてくる水に見立てられ、それがじょうごを通して大地へ、そしてまた木へと循環していく、という水・エネルギーの循環を作品全体が表現しています。
また、この作品は、「この松が生き残りさえすればこの街は健全な街であるだろう」という、エコロジカルな測定機でもあります。思えば、ファーレ立川内には(人為的であることは否めないにしても)植栽が多く、それを利用して作られた作品もいくつかあります。
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