電車の中で、ダミアンのような声で、シャンソン?を歌うおばちゃん 対 女子高生
いろんな人間がいるもんです。結構、混んでいる電車の中です。最初は、英会話の練習かなと思ったのです。振り返ると、電車の中で、頭をカールしてるのです。その40か50くらいのおばさん。下手な発音やなあ・・・と正直思いました。と、次の瞬間、地獄からオーと悪魔のような怒声が聞こえたかと思うとそのおばさん、超低音で、歌らしきものを叫びだしたのです。ハスキーなんてものやない、かなりの荒れ声で、しかも、超低音。大きな声!この世のものとは思えない。不可思議な音程。オーメンのダミアンやあ・・・ダミアンもおばさんになってたんや・・・どうやら、シャンソンみたい・・・あんな低音で、時々、高音を出そうとしてるけど、ニワトリを絞め殺したような声。その声を40分も聴いてたんですよ。ええ、もちろん、席を変わりましたよ。5分後、こりゃたまらん・・・かなり離れました。車両の端と端。でも、次の駅で、なんと、あのダミアンおばさん、オレのすぐ斜めヨコの席に来たんです。オレの後ろの女子高生たちもいっしょに逃げて来た様子「うっそー」とため息の声。オレは思わず、南無阿弥陀仏を3回。次の瞬間、また、オーと言う超低音が鳴り響き、悪魔の儀式は始まりました。でも、女子高生は負けません。ゾンビと戦う「バイオハザード」のミラ・ジョヴォヴィッチのごとく「あの~、音痴なんて、聞きたくないよね」「そうよねえ」と大きな声で話し始めたのです。なんと言う勇気。女は強い。でも、ダミアンおばさんも、さらに絶唱。そのまま30分。あ~あっ・・・すごい修行でした。私は悟りの境地を開きました。 バイオハザード