テーマ:囲碁全般(743)
カテゴリ:囲碁~碁界一般編
今年、LG杯の予選は4月24日に開幕する。
中国30、日本30、台湾10の枠、韓国186(うちアマ4)が与えられて、それぞれ出場する。 去年は日本から小林光一九段と蘇耀国七段(当時)が枠抜けに成功。 さて、LG杯は、次回から決勝5番勝負を3番勝負に短縮する。その他、棋戦方式以外のところで微妙な改革をしているようだ。それを今日は紹介してみよう。 なお、ソースは棋聖道場ですが、翻訳ソフトと自分の脳での補完での記事なのである程度信用性には疑問を持っていてね。 まずは服装の話。 正装あるいは彼の民族衣装で対局し、整ってない服装はだめと言うことらしい。 中国棋院がもうちょっと具体的な内容を問い合わせたところ、上着なしとか、運動着とか短パンはだめと言うことのようだ。 記事を読む限り、ネクタイを締めろとまでは言っていないように見える。韓国の棋士たちはネクタイなどしていないことが多いし、日本でもクールビズのご時勢なのでそれはOKなのだろう。人によっては思考の妨げになりそうだし。 ちなみにそれで一番あおりを食ったのは三星火災杯の覇者羅洗河九段。彼は予選から出場するのだが、三星火災杯のときどこかのスポーツのコーチみたいにジャージ着て打っていた。彼にとって幸運の服みたいな扱いだったようだが、これが禁止になってしまった。日中スーパーの時代は聶衛平九段もそれで打っていたことがあったような。 ところで、民族衣装と言うことは、日本人なら和服はOKということだろう。 日本の宮中晩餐会では男性燕尾服・女性ローブデコルテが原則だが、民族衣装の正装もOK。つまり、日本人なら紋付羽織袴もOKだ。民族衣装OKってのはけっこう普通かもしれない。 次は昼食の話。 なんと昼食はまとまって、監視付きで食べる、というのだ。まるでどこかの中学校の合宿である。 しかも、その際には監視人をつけて囲碁関連の話を禁止するという。 昔、本因坊秀哉が呉清源の新布石「三々・星・天元」を迎え撃ったとき。 細かい形勢、と見えたところで白が打ちおろした160手目が有名な妙手。呉清源も最強に応手したもののここでリードを挙げついに秀哉2目勝ちとなった。 ところが、秀哉門下の前田陳爾がこの手を見つけていた、と瀬越憲作がオフレコでしゃべっちゃったから大変。当時は門下が研究するのは当たり前だったようだし、秀哉自身でもそれに気づいていた可能性は低くないだろうが、歴史的名局のとんでもない汚点になってしまった。 一昨年の三星火災杯で李世ドル九段が王檄五段と決勝を打っていたとき。 休憩中李世ドル九段は崔哲瀚九段がネットワーク解説をしている部屋に入ったうえにその様子を見て、曹薫鉉九段から批判を受けたことがあるという。 そして現在進行中のLG杯の準決勝、古力vs李世ドル戦(古力勝ち)でも、対局者である中国関係者と韓国関係者たちはまとまって食事をしたらしく、それであーだこーだと色々と疑惑が出ていてもめているらしい。 (翻訳ソフトでは得心の行く訳は作れなかったのでこれ以上はいいません。元記事はこれです) 囲碁で対局者以外の人間から、こと着手内容に関して情報を得るのはもちろん問題外だし、やはりプロと一緒になるということでは公正を疑われる、ということで一箇所に押し込んで監視つきと言うことにしたのだろう。 トッププロの世界ではアマチュアほどではないがやはり「傍目八目」と言う言葉が通用する場合もあることは事実。先日の農心杯の依田紀基vs孔杰戦の、両対局者知らぬが花だった中央の攻防のことを覚えている方はそれを想起してもらいたい。 日本には二日制で封じ手と言う制度があるものの、そういう面では意外とおおらかかもしれない。封じ手で時間つなぎのような手を打って延々と考えることだってできないわけじゃないし、昼食休憩時には封じ手はしない。 「ヒカルの碁」でも、ヒカルが研究会の先輩である冴木プロと、休憩時間中に「この手は感じが出てる」みたいに、自分の碁の話をしている話が登場する。多少脚色はあるだろうけど、騒ぐほど珍しいことではないみたいである。 日本ではそんなことしたって勝てるもんじゃない、と思われているのか、棋士たちを信用しているのか。スポンサーが興味ないか。ヒカルの碁に描いてあるのが現実とあまりにも違うだけか。(さすがに棋院が手貸してるからそれはないかな) この制度の導入には中国に見る間に追いつかれた上、農心杯では日本にまで優勝をさらわれた韓国の危機感があるのでは、と棋聖道場の記事は指摘している。 まあこんなルールが導入されたところで、日本の棋士は割といい子ちゃんが多いし、三星杯と違って予選からある程度対局料が出るから参加メンバーが異なるなんてことはないだろうが、どんなメンバーが出るかな。 ちなみに、日本棋士本戦推薦枠は4ある。 おそらくタイトルホルダーと言うことで山下敬吾、高尾紳路、張栩、趙治勲、依田紀基、河野臨から選ばれるだろうけど、本因坊戦挑戦手合と関係する高尾は出られないかも。本因坊戦プレーオフは依田・羽根・山田で依田がシードとなっている。依田も出るかどうかは微妙かもね。 予選の方は誰が出るかな。中国みたいにフルメンバー揃えられれば、3か4くらいは議席を取れるような気もするが、あまり期待はしないでおこうか。 抽選は現地で本人が直接やるのが原則のようなので、三星杯のときのように事前に大規模に予想するのは大変かも。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2006年03月31日 18時01分50秒
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