カテゴリ:真空管
CARDONのC-586という真空管を紹介します。
C-586という名前ですが、250同等管です。 ベースに「CARDON C-586」という刻印 元箱です。 トップにカードンのロゴ。 CARDONというメーカーですが、どうやら1925年~1930年に存在し、正式には「Cardon Phonocraft Corp.」という名称のようです。 Radiomuseumの情報によると、SPARTONブランドのの真空管製造も行っていたように書かれてますね。 エンサイクロペディアのSPATRONの情報も参考になるかもしれません。 RCAなどに比べると圧倒的に短い期間しか製造していないので、CARDONやSPATRONの真空管は滅多に見かけません。 どちらにせよ、殆ど資料が残っておらず、謎の多いメーカーです。 規格はFrankさんの資料室の50規格表とひま人の館「50と10属」が参考になります。 Ep400Vで50mA流れるところを測定。 なお、Efは7.5Vと7.0Vの2点を測定します。 【1本目】 Ef=7.5V, If=1.08A Ep=400VでEg=-62.8Vのとき、 Ip=50.31mA rp=1726Ω gm=2392μS μ=4.1V/V Ef=7.0V, If=1.01A Ep=400VでEg=-64.6Vのとき、 Ip=49.15mA rp=1780Ω gm=2325μS μ=4.1V/V 【2本目】 Ef=7.5V, If=1.12A Ep=400VでEg=-65.7Vのとき、 Ip=50.07mA rp=1622Ω gm=2512μS μ=4.1V/V Ef=7.0V, If=1.08A Ep=400VでEg=-65.7Vのとき、 Ip=48.79mA rp=1683Ω gm=2413μS μ=4.1V/V 総じて美しいIpカーブだと思います。 C-586という、50とはかけ離れた型番ですが、測定により50族であることがわかりました。 フィラメント電流が1.1Aくらいなので、もしかしたら使い込んでフィラメントが少し痩せたのかもしれません。 rpは、1700Ω前後で、負荷になるトランスは5kΩですが、私なら出力を落としてでも7kΩにするかな...。(一般にはrpの3倍といわれてますが、私個人は3.5~4倍が推しです) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Mar 30, 2023 06:52:07 PM
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