カテゴリ:真空管
MAZDAの6P28という真空管を紹介します。
床屋さんの窓ガラスに書いてあるような印字。 コンパクトながら造りの良い放熱器。 下部にも放熱器があります。 プレート両サイドに大きな穴があって、そこから電極が見えます。 規格は、Frankさんの資料室の「EDISWAN BROADCAST RADIO AND TELEVISION VALVES, TRANSISITORS & PICTURE TUBES 1960 Data Booklet」が参考になります。 プレート損失15W、スクリーングリッド損失4.5Wあるので、扱いやすいと思います。 規格表には「Line output tetrode」と書かれています。この「Line」が水平偏向管の意味なのか不明ですが、何となくそういう感じかな。 ヒーター点灯。 規格では6.3V1.1Aですが、実測では6.3V1A程です。 etracerで三極管接続とビーム管接続の特性を見ましょう。 Ep280Vで40mA流れるところを見ます。 【1本目】 Eh=6.3V, Ih=1.00A Ep=280V Eg1=16.9V Ip+Ig2=40.00mA Ig2=6.90mA rp=1500Ω gm=8201μS μ=12.3V/V 【2本目】 Eh=6.3V, Ih=1.00A Ep=280V Eg1=17.8V Ip+Ig2=39.56mA Ig2=6.66mA rp=1478Ω gm=7922μS μ=11.7V/V 高圧になるほどIpカーブが倒れていますが、直線性は悪くないと思います。 280Vの40mA、7kΩ負荷(少し高め)のフルパワー2Wで4.3%以下ですので十分に直線性が良いです。 三結のIpカーブはIg2の分も含まれるので、45mA流しても大丈夫かと思います。電流を多く流した方が直線性が良い領域を使えますし。 因みにビーム管接続でEg2=135Vですとこのような特性です。 肩がカチッとしていて上から下までしっかり使えるビーム管のお手本のような高能率設計ですね。特に50mA以上の低圧側の整ったIpカーブは、 歪みねぇな という感じです。 アダプタは12E1のアダプタが使えます。 12E1については、今度気が向いたら紹介しますね。 余談ですが、 全ての英国製真空管ではありませんが、バルブの中の電極の向きが揃っていないものが多いですよね。(両方そっぽを向いていると、とても悲しい気持になります) お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
Feb 28, 2024 08:41:49 PM
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