カテゴリ:真空管
RCAの1608という真空管を紹介します。
![]() B級用の球らしいです 2A3のように2枚プレートの構造です。 ![]() フィラメントは2点吊り。コイルバネで吊ってあります。 ![]() 因みに、点灯しても暗すぎて殆ど見えません。 シンプルな造りです。 ![]() 規格は、真空管(Electron tube) 規格表データベース「RCA 1608」規格表が参考になります。 etracerで特性を測定ましょう。 400Vで30mAほど流れるところで見ます。 【1本目】 ![]() Ef=2.5V, If=2.23A Ip=400V Eg=11.4V Ip=30.08mA rp=3286Ω gm=5644μS μ=18.5V/V 【2本目】 ![]() Ef=2.5V, If=2.28A Ip=400V Eg=12.7 Ip=30.43mA rp=3072Ω gm=6006μS μ=18.5V/V 【3本目】 ![]() Ef=2.5V, If=2.26A Ip=400V Eg=10.6 Ip=30.32mA rp=3418Ω gm=5462μS μ=18.7V/V 規格ではPd=20Wですが、B級ではなく常にアイドリング電流が流れるA級動作では、もう少し低めの15Wそこそこと思った方が良いかもしれません。 測定結果から、 ・rpは10族に似て3kΩ台 ・gmは10族の倍以上 ・μは10族の倍以上 ということがわかりました。 400V、-11V、30mA、14kΩ負荷で1Wというところですが、グリッドをプラス側まで振ればもう少し出ます。 「直流的には10族のように振る舞うが交流的には大変高感度な球」と結論づけてよいかと思います。 バイアス抵抗調整のみで10族と差し替えは出来ますが、フィラメント電圧が2.5Vなので要注意です。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
May 19, 2024 11:51:35 AM
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