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テーマ:最近観た映画。(38907)
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最近、なんか中国づいていて、
結局2月は劇場まで足を運んで中国映画を2本も見てしまいました。 一本めは、ベネチア映画祭のグランプリということで話題の「ラストコーション」。 1940年代の上海が舞台の敵対する諜報機関の男女を描いた作品です。 トニー・レオン扮する諜報機関のボスとスパイとして送り込まれたタン・ウェイ扮する女性諜報員の、どちらもが、とても魅せる演技で、印象的でした。 濃厚なラブシーンで、かなり話題になったとのことですが、 まあ、こちらはモザイクもちゃんとかっかっていたし? たぶんに宣伝効果を狙ったんじゃあ・・・、と思ってしました。 ワタシテキには、ラストが「ええ、これで終わり…」という感じではありましたが、 まあ、実話が元になっているという話もどこかで聞いたし、 そうだとしたら、こういう終わり方しかなかったのかもしれません。 ネタばれになるので、詳しくは書けませんが、 ヒロインがクライマックスでとった行動を、もし私だったら…なんて考えると また映画がより楽しめます。 さて、もう一編は、「長江哀歌」 2007年度キネマ旬報ベストテン外国映画第1位をとった作品です。 三峡ダム建設で沈む街を舞台に、それぞれ別れ別れになった家族を探しに来た2人の男女が描かれます。2人の話はそれぞれ別個に進み、それぞれの結末を迎えますが、ダムに沈む街で生きる名もない人の哀切が、丁寧に描かれ、じわっと胸に染みてくる映画でした。 厳しい現実の中で、自分の置かれた立場や環境に押しつぶされそうになりながらも、 けっして人生を投げ出したりせず、忍耐強く、喜怒哀楽を重ねていく人々。 派手さなんて、どこにもない、そうしたたくさんの人々の暮らしこそが、 長い長い歴史を作ってきたんだと、改めて気づかされました。 まったく異なるふたつの中国映画でしたが、どちらもそれぞれに印象に残る映画でした。 どうやら、今年も心惹かれるのは、やはりアジアになんでしょうか・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2008.02.28 02:23:13
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