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2018.08.23
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カテゴリ:政治
トランプ時代の合衆国 怒れる若者、社会主義旋風(その1) 米政権の右傾化嫌い

トランプ時代の合衆国 怒れる若者、社会主義旋風(その2止) 将来不安、急進化

我が家は毎日新聞を購読しており、今日の朝刊のこの記事は大いに注目してしまいました。
資本主義の総本山たる米国で、若者に社会主義への支持が急激に拡大している、と言うのです。いや、初耳、というわけではありません。昨年、大統領選の民主党予備選で、社会主義者であるバーニー・サンダースが大善戦したことからも、米国における社会主義勢力の拡大傾向は見て取れます。

上記記事のグラフによると、ギャラップ社2016年の世論調査では、「社会主義を好ましいと考える人の年代別割合」が、65歳以上では25%前後に過ぎないのに対して、50-64歳では3割弱、30-49歳では4割弱、そして18-29歳ではなんと5割を超えています。あの米国で、20代の若者の過半数は社会主義を好ましいと考えている、これは大きな驚きです。
ただし、65歳以上でも1/4前後が社会主義を好ましいと考えている、私の目には、これ自体も予想外に高い数字だと思います。だって、米国で社会主義なんて、ごく少数の支持者しかいない、泡沫思想のようなもの-のように扱われてきました。実際、米国には国会に議席を持つ社会主義政党はほとんどありません。
しかし、実は米国で社会主義政党の議席がないのは、小選挙区制と二大政党制によって、民主党共和党以外の政党がほとんど国政から排除されていることが原因であって、比例代表制や大選挙区制なら当選者を出せる程度の素地はあるのかもしれません。
考えてみれば、隣国のカナダでは(やはり小選挙区制ですが)新民主党という左派政党が国会で第3党、一時は第2党になったこともあり、いくつかの州で州知事選に勝っています。

つまり、米国で社会主義は泡沫思想と考えられてきた、ということ自体が、ある種の政治宣伝に踊らされていただけ、と見ることもできます。20代の若者の5割以上が社会主義を好意的に捉えている、という傾向が今後も続けば、そう遠くない将来、ある時期を境に社会主義の勢力が米国で急激に増大するかもしれません。

バーニー・サンダースは、年齢的にもはや次の大統領選は無理と思いますが、彼に続く誰かが、米国史上初の社会主義大統領に・・・・・・、実現したら、日本の親米派連中、外務省、防衛省は顔色を失うでしょうが、わたしは是非それを見てみたい。まあ、夢です。なかなかそうはいかないでしょうけど。

それにしても、日本では若者の保守化が言われて久しいですが、資本主義の総本山たる米国では若者が左派に流れる、果たして、この差はどこから出ているのでしょうか。





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最終更新日  2018.08.23 23:05:51
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