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カテゴリ:雑感
昨年12月に東京地区のタクシー料金を値上げしてから、客離れが止まらないようです。
値上げ後の運送収入の対前年比減少幅は、 12月:-2.8% 1月:-2.1% 2月:-0.5% 3月:-3.1% となっています。 タクシー業界では、規制緩和されてから新規参入が相次ぎ、競争が激化したと聞いています。 その結果1台あたりの売上高が減り、タクシー各社の経営は苦しくなり、運転手さんの給料も減少したそうです。 その対策として、値上げをしたわけですが、この値上げは資本主義の原則に反していると思います。 1.新規参入が相次ぎ、供給が上回る ↓ 2.値下がりする ↓ 3.退出者が出て、需要と供給のバランスが回復する というのが、資本主義社会の基本原則です。 ところが2の段階で実際にやったことは、値上げという正反対の対応でした。 その結果、客離れを招き、運送収入は更に減少してしまい、タクシー業界の思惑は完全に裏目に出ました。 燃料代が上がったために値上げするのなら理解できますが、供給過剰になった結果単位当たり売上の減少を補うための値上げでは、資本主義社会の原則からすれば、当然の結果だと思いますけど。 価格が統制されていて(これは合致)、必需品で(移動することは必要だけど...)、代替手段が無い(東京では代替手段は豊富)場合に限って、値上げが成功するのだと思います。 食品を始め、これから値上げラッシュが続きそうですが、徐々に浸透していくんでしょうね。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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