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カテゴリ:会計
前期から、リース会計基準が強制適用になりました。
従来は賃貸借処理も許されていた、所有権移転外ファイナンスリースが、売買処理に一本化されました。 この変更による影響は、概ね以下のようなものだと認識しています。 ※ アバウトな理解なので、正確ではない部分があるかもしれません。 貸借対照表への影響 ・賃貸借処理だと、貸借対照表には計上されない。 売買処理だと、リース資産/リース債務として資産計上される。 損益計算書への影響 ・賃貸借処理のリース料だと販管費になるため、営業利益段階で反映される。 売買処理だと、リース料の支払いが、利息相当分と減価償却費相当分に分 けられる。減価償却費相当分は営業利益に反映され、利息分は営業外費用 として経常利益に反映される。 このため、営業利益が嵩上げされる。(経常利益は変わらない) キャッシュフローについては、これまで深く考えたことはありませんでしたが、キャッシュフローは会計操作ができないというイメージがあったので、何となく会計基準の影響は受けないのかなと思っていました。 サンマルクの決算短信 を見ていて気付いたのですが、売買処理にすると「ファイナンス・リース債務の返済による支出」として、財務キャッシュフローにも影響するのですね。 合計のキャッシュフローには影響ないのでしょうが、通常は営業キャッシュフローと投資キャッシュフローに注目が集まりがちです。 しかしリース料のような費用だと営業キャッシュフローだけに反映されるのに対し、会計基準の変更により一部が財務キャッシュフローに反映されるようになるのでは、単純に営業キャッシュフローを過去年度と比較するだけではだめですね。 通常の会社だと、あまり影響は大きくないと思いますけど。 あれっ? リースを始めるときはどうなるんだろう? 財務キャッシュフローでお金を借りて、投資キャッシュフローで支出することになるのかな?? お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
Last updated
2009.05.22 12:47:36
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