映画レビュー『必殺仕掛人』
新作「仕掛人・藤枝梅安」と共通のエピソードを観比べると面白い
仕掛人のテーマだけ同じ
ドラマ版と異なる梅安・田宮二郎、左内・高橋幸治の配役
1973年松竹
テレビシリーズの大人気から出来た映画版第1作。
今回の映画「仕掛人・藤枝梅安」にもある、原作「おんなごろし」と短編「梅雨の湯豆腐」の映画化。
さらにドラマ版の最初も含めて、共通点を比べてみるととっても面白いです。
音楽は、鏑木創(土曜ワイド劇場「江戸川乱歩の美女シリーズ」テーマ曲で有名!)ですが、唯一、平尾昌晃作曲による「仕掛人のテーマ」だけはドラマ版から引用してます。
(クレジットでは主題曲「荒野の果てに」とあるが間違いで、使われてません。)
この曲が流れるだけで、一瞬にして「必殺」の世界になるのがさすが!
なお、主人公2人がテレビと違う!
梅安が田宮二郎、左内をが高橋幸治が演じています。
しかし、半右衛門はテレビと同じ、 山村聡。
千蔵も、津坂匡章が演じてます。
さらに、ドラマ版にもゲスト出演した三津田健、浜田寅彦、室田日出男、「ウルトラセブン」の森次晃嗣も出演。
悪女役の野際陽子や川崎あかね、ひろみどり ら女優陣の妖艶さにも注目です。
最後まで、裏の世界、「仕掛人」の掟を冷酷に描くクールなところが魅力です。