メンタルヘルスマネジメント検定が10月8日に行われ、記念すべき第1回試験を受けてきた。職場におけるメンタルヘルス対策を推進するために、一人ひとりが出来ること、経営者や管理者が出来ることを学ぶこの検定試験、検定は3つのコースが設定された。3種は一般社員向けのコース、2種は管理者向けのコース、1種は経営者向けのコース。試験時間の重複が無ければ2つ受検できるので、わたしは2種と3種を受けてきた。新宿の工学院大学で受検したが、商工会系の検定にしては学生風の人が少なく、わたしより年配の人が多いのが印象に残った。おそらく総務や人事の担当者なのだろうか。
わたしの職場でも、上司が「チェックリスト」を配るなどの取り組みが行われている。その上司が「へぇー、そんな検定あるんだ!」と驚いていた。わたしも「そんな検定がある」と知ったのも、検索エンジンにたまたま表示されていたのを見て初めて知ったに過ぎない。第1回目の検定なので、そもそも認知の度が低いのである。
ということは試験問題は易しいのだろうなと思っていたが、その通りだった。公式テキストを買って読んだらまず受かる。この分野は、何らかの関心があって→そんな検定があるんだと知り→テキストを買ってまで勉強する意思を持ち→高い受検料を払って休日を1日つぶして検定を受ける、という行為自体を評価する段階、と言っていい。合格率がそれを物語っていて、2種87%、3種83%であった。まずは参加することに意義あり、とはこのことか。もちろん2種は3種より難しく、公式テキストのページ数は倍以上ある。にもかかわらず2種の合格率の方が高かった。管理者以上の立場の人が合格率を押し上げたのだろうか。
しかしどうだろう。こんなのに受かって、今そこにある現実=病休者がすぐ元気になって戻ってくる、なんてことにはならないんだよなあ・・・。まずは多くの人々に関心を持ってもらい、そして誤解を解くこと、そしてわたし自身が健康でいられること・・・取り組みは始まったばかりと言っていい。
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