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テーマ:引越しあれこれ(555)
カテゴリ:華の?東京生活
いよいよ引越作業が始まった。自宅Bar「プロイセン」の軍旗を降ろし、とにかく店の装飾品から外しにかかる。引越作業の基本は、日常的に必要が無いものから片付けることだ。東ドイツ軍の服装品やコーヒー用具一式、製菓用品などは真っ先に段ボールに詰めた。 そして、不必要なものの廃棄。既にパソコンに移した古いMDもかなり捨てた。そして、父親から譲り受けたシャープのワープロがまだ残っていたことが判明。もう液晶画面がボロボロだ。時代を感じさせるよ。記憶媒体なんか、フロッピーディスクだもんな。 もはや骨董品のレベルだ 本やCDも先に段ボールに詰める。徐々に他の台所関係も縮小し、洗面関係が最後に残る、言うは易いが、なかなかすんなりと進まないものだ。その合間に陸送業者が来てラパンの受け渡し手続き。タマナンバーの我が「天気の子号」は、一足先に薩摩藩へ旅立つ。 9月最後の出勤日、同僚の御家人衆に挨拶して回る。バタバタと時間が過ぎて、各島に東京宝塚劇場のお菓子を配るのも大急ぎであった。同じ島の姫君からは、ハンカチやクッキー、出島出張から戻って来た方からカステラまで頂いてしまった!長崎カステラ糖庵?これは素晴らしい!必ず鹿児島行きますからね!と言っていただいた人もいて、その時までに鹿児島版自宅cafe「プロイセン」を完成させなきゃ!と気持ちも昂る。 みんなありがとう! 嫁さんは、引越を契機に地元の奉行所を退職となったが、ご家老から「君の名は。」のDVDをもらったという(笑)。スペシャルエディション3枚組!すごい記念品だよな。鹿児島で落ち着いたら、カステラ食しながらゆっくり鑑賞しましょう!と段ボールに詰めた。 いよいよ引越当日、段ボールの箱詰めも終わり、予想外にモノが多かったことに驚いた。かなり絞ったつもりだったのである。それでも家具と呼べるモノは、すぐに手で勘定できるくらいの数なんだけど。引越屋さんが来て、搬入は思ったよりさっさと進んだ。参ったのは、ドアを開けっぱなしにするから、蚊に刺されまくった、ということである。大家さんが来て、部屋のチェックをして、すべてお仕舞い!何とも呆気ないものだ。札幌から東京に来て、半年後に嫁さんが追いかけて来て、要は新婚生活を送った部屋だというのに、来月から薩摩藩への国替えを命ず、という突然の沙汰によって、ここでの生活もあっさり終わってしまった。切羽詰まっているから感傷に浸る余裕も無いのだ。 とりあえず嫁さんとアパートを後にして、どうもまだ実感が湧かないから、駅までの畦道を歩いている間も、特に後ろを振り返ることもしなかった。国電に乗ってとりあえず御茶ノ水のホテルまで行った。夕方上りの国電は気が抜けたように空いていて、次第に赤く染まる夕焼け空が美しい。ホテルに着いて、とにかくホッと一息ついて、ホテル備え付けの「本当の日本の歴史」を読むハメになった(笑)。これが東京生活最後の日々の凡そである。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2019.10.13 09:32:04
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