カテゴリ:「本」の紹介
★ ★ ★ ◎詩集『小さなユリと』 ・黒田 三郎 1960・昭森社・完全復刻版2015.5 夏葉社 ~目次が巻末にある、詩12篇、↑のごとく「ファン垂涎の復刻」!! 写真の如く「カバーには、娘ユリ が描いた黒田の似顔絵を採用し、(本の)材質も当時のものに近づけている。帯を取ると、『1960 昭森社版』(と、装画 黒田ユリ)とあるのが味わい深い。」(6/7「毎日・書評」 ()内ワタシ) 58頁! 本を一回り小さくした、二つ折りした栞的「解説?」~『詩人のひとりごと』荻原魚雷 が、挟み込ま れている~(1919生)「1948年に結核の診断を受けて以来その後も喀血、結核再発、肋膜炎など で入退院をくりかえしている。1953年四月には、左肺上葉切除手術、七月には合計四本の肋骨 をきり撮る手術をした。十二月退院--。1955年六月には、今度は妻が結核で入院した。『小さな ユリ』は、病院を行ったり来たりしていた時期に書かれている。」「『娘を寝かすと、僕は飲み屋へ 出かけた。ひどい父親であった』 たしかに、ひどい。でも、そのひどさを隠そうとしない。深夜に 酔っぱらって大声でユリを泣かす『しょうがないオトーチャマ』でもある自分を詩にする。自らの詩を『 私詩』とよび、日常生活のなかから詩のモチーフをとり、なるべく日常語をつかうように心がけて いた。」 黒田氏「あとがき」~「ユリを迎えにでたところで、轢かれたのである。預け先で遊んで いたユリは『よっぱらいがバスにひかれて死んだんだって』とニユースを語っていたという。(略)」 ・・・ハヤリ言葉のようで使うのも躊躇われるが『自虐』とかたづけてはならない"人間性"が・・・ お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[「本」の紹介] カテゴリの最新記事
|