カテゴリ:俳句&本紹介
◎◎『モーロクのすすめ 10の指南書』 ・坪内 稔典 ・岩波書店 (挿画・装丁 唐仁原教久氏) ~そう、"ネンテン"さんです! 「あんぱん、カバ、柿。これらのこだわりは、自分をわくわくさせる ための自分への仕掛けである。私は意図的に、度を越してこの三つにこだわっている。」そんな 俳人からの『老人指南書』である。10~・ウソ (方便)-茶化してみる ・オイタ(悪戯)-叱られてみる ・ソラ(宇宙)-覗いて見る ・ボヤキ(悲嘆)-溜息をついてみる ・ギョウシ(注目)- 一人になってみる ・ラヴ(片思い)-いい気になってみる ・シュウチャク(変態)-嫌がられてみる ・ウチ(我が家)-振り 返ってみる ・ウロツキ(徘徊)-飛んでみる ・クフ(美食)-長生きしてやる! ・・・どれも『挑戦』的!! ・「若い」をほめ言葉として使わないようにしている。(中略) 中年や老年の人をも「若い」と言っ てほめるのはみっともない。というより、価値観が単純で貧しい。 ・俳句って、上手に嘘をつくことですよ。 ・一番つらいというか、それだけは閉口だよ、と思ってい ることがある。『ここで一句』というせりふだ。(中略) 突然に言われたら困るのである。もちろん 即座に作ることはできる(中略・できたところで)それは目の前の風景のなぞりだ。俳句は風景を なぞるものではない。眼前にない風景を新しくつくりだすのである。 ・長く禁句にしている言葉が ある。「がんばる」「若い」「忙しい」の三つ。 ・俳句では自分を表現しない。自分の思いや感動は 二の次、肝心なのは何かをどのように表現するかである。その表現の中にわずか自分が現れ る。 ネンテンさん歌もつくる~「私の老いの歌」【パソコンやスマホなんぞを楽しんでうまい粥などことこ と煮る】 【少し食べ少し動いて少し寝て頬杖ついて雲を眺める】・・・・あぁ、同世代・・・ 「言うまでもないが、ほんとうは老人には時間がない。一般的に死が近いのだから。でも、その老 年期にあくせくしなくてもよいというのはなんという贅沢。なんという幸せだろう。」・・・同感? 『指南』については本書を! 最後に「あとがき」の一句~【転がしておけ冬瓜とこのオレと】 ★ ☆ ★ 後の月あせりおそれに曇りたり -昨夜が「後の月」今日は旧暦 9月15日 月齢 14.1、後の月は満月にならないとか!- お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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