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晴 陶 句 読

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2018.12.07
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カテゴリ:「本」の紹介
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​◎◎◎◎◎『魂の秘境から』

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・石牟礼 道子      ・朝日新聞出版

~2015.1~2018.1間、朝日新聞に掲載された31編のエッセイ、篇毎の写真(芥川仁)の
訴求力にも心動かせられる236頁!!  最終篇の翌月2018.2.10逝去享年九十・・・。

 天草から水俣での、時代風景と自然の中での暮らしと人、もちろん"チッソ"を語り、
直近の「熊本地震」にも言及。 断片的な引用にしますので、ぜひあらためて本書を!

・町の裏手は、蓮華の花が拡がる野原だった。畦道伝いに歩いて行くと、さらさらと音
・事業道楽といわれていた祖父は、小さな漁村だったこの湯の児に温泉場を開くこと

・不知火海の開眼にはアコウの木が多いが、いまや老木となって枯れつつあるそうだ
・無明闇中 遠離一輪 流々草花 ・むかしの田園では、大地と空はひとつの息でつな

がっていた。 ・このたび文化勲章を受けられた志村ふくみさんから、『夢の浮橋』と名
づけられた十二本の草木染の色糸をいただいたのは、二0十二年四月のことだった。

・ついこのあいだ、友人たちが震源地の益城町に、車で連れて行って下さった。詩人の
伊藤比呂美さんが、石牟礼さんに見てもらっておくべきだと、手配なさったらしい。

・戦死した兄は、ただお国を守ろうと願って沖縄に赴いたに違いない。・・・・
・海が汚染されるということは、環境問題にとどまるものではない。それは太古からの

命が連なるところ(が破壊さ、中略)わたしたちの魂が還りゆくところを失うということで
ある。水俣病の患者さんたちと(中略)『言葉と文字とは、生命を売買する契約のために
ある』と言わんばかりの近代企業とは、絶望的にすれ違ったのである。・・・・・無念!!!!






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最終更新日  2018.12.07 15:08:34
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