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カテゴリ:ドラゴンクエスト4 導かれし者達
テンペの村にたどり着いたんだけど・・・だけど・・・
なんだろう。村に入った瞬間、凄く重苦しい雰囲気が漂ってるのがわかるわ。 「何かしらこれ・・・」 「村全体が重い空気に包まれているように感じますね」 「テンペの村はのどかな村ではありましたが、何やら様子がおかしいですな」 近くに木を十字にして立てた場所の前で手を合わせている人がいたからその人へ声をかけてみたんだけどね? 「ここは呪われし村テンペ。この村に生まれなければ娘は死なずに済んだのに……」 おばちゃんはそんなことを言ってきたのよ。 「何?何があったのよ?」 おばちゃんから話を聞いたんだけどなんて言うか・・・その、この村がそんなことになってるなんてあたし知らなかったわ…… てか、城に報告とかいってるのかしら?もし、行っててそれを放置していたとするなら、それは許されないことだと思うけど。 まさか自分の国の国民がこんな辛い目にあってるなんて・・・ 村の皆を助けてあげたいという気持ちももちろんあるけど、それよりもあたしの中では怪物達を相手に力試しが出来る! 初めて強者と戦えるかもしれない、そっちの興奮の方が強かった。 あたしがそんな風にテンション上がってる横で胸の前で手で十字を切り目を閉じたクリフト。 「村のために死んだ娘たちに安らかな眠りがあらんことを・・・」 この後も、村の中を回りつつ話を聞いてたんだけどさ。 あたし達の姿を見た子供が目をキラキラさせながら 「お姉ちゃん達は悪い怪物をやっつけにきてくれたんだよね?ね!?」 なんて言ってきたのよ。 「まかせといて!このあたしがその悪い怪物やっつけてやるわ」 この子がこれ以上悲しまなくて良いようにそうしてあげないとね。 「おぉ・・・姫が、姫が自発的に人のために・・・じいは嬉しいですぞ」 「下々の為に働くそのお姿はまさに女神のよう。あぁ・・・慈悲深い姫様にお仕え出来て私はとても幸せ者です」 とりあえず、村をぐるっと回って得た情報は以下の通り。 どうやら今この村にいる妙齢の女性は村長さんの娘さんであるニーナさんという人だけ。 そのニーナさんは近々道具屋の息子と結婚する予定であったが、今村に残っている唯一の妙齢の女性である彼女は悪い怪物のいけにえとならなければならない。 旦那となる道具屋の息子は村の為に命を粗末にする必要はない、一緒に村を出ようと言っているらしいけど、ニーナさんは村を見捨てることが出来ず、いけにえとなる気でいる。 そして、最後にその新たないけにえを捧げないといけないという期限が今日である、という点 「う~ん・・・事態は思った以上に深刻なようね」 「そのようですな、ことは急を要するようですな」 「姫様、これはもう考えてる猶予はありません。早速村長さんの家へと行き話をしましょう」 「そうね、あたしが将来統治する村の問題を解決してあげるのも務めだものね!」 「・・・ふぅ。そう言って姫はただ怪物相手に腕試しがしたいだ・・・」 「何?ブライ、悪いわけ?」 「いえいえ、滅相もございません。そのようなことは」 「まぁいいわ、このあたしの力を見せつけてやるわよ!」 と、いうわけで。あたし達は村を困らせている怪物退治を引き受けるため、村長さんの家へと向かった。 第10話 呪われし村 その1.終わり その2.へ続く お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
最終更新日
2018年11月11日 06時28分01秒
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