|
テーマ:木枯し紋次郎(185)
カテゴリ:本を読む
もっともっと・木枯し紋次郎を読む
朝の雪には気が重くなり、昼間の雪は苦労の因であり、夕暮れの雪には郷愁を覚え、夜の雪は美しいと思う。旅人にとっては、同じ雪でもそのように受け止め方が違うものであった。 やむを得ない成り行きであり、いまさら悔いることもない。命を狙われたら、相手の命を奪う。それが、当たり前な生き方なのだ。そうしなければ、自分が死ぬしかないのである。他人の命を狙ったほうに、すべての罪があるのだった。しかし、むなしさに紋次郎の心は冷えて、虚ろな気持がそのまま凍りつく。ここにいてはならないのだという思いが、寂しさなど忘れたはずの紋次郎を寂しくする。 ※湯田中(長野県山ノ内町)中ノ御所(長野県長野市) ブログランキング★TV お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
[本を読む] カテゴリの最新記事
|
|