テーマ:DVD映画鑑賞(14163)
カテゴリ:DVD
青春映画の傑作だとか、バイブルだとかいわれていますが、20年前、映画館で観たときは、まったく感心しませんでした。生ぬるいというか、歯がゆいというか、とにかく中途半端に感じたのです。
映像は流麗でノスタルジックですが、中身が薄い、という印象でした。あらためてニュープリントを見ても、感想は大きく変わりません。 ただ、少年のやるせなさ、生きることの辛さは、かなり強く伝わってきました。目頭が熱くなったシーンもあります。「16歳で死ぬのは早すぎる」という悔恨も納得できました。それでも作品全体としては、あっけなく、尻切れトンボに終わっています。 この映画のダイアン・レインは、いくつなんでしょうか。彼女の映画はかなり見ていますが、本作が美しさのピークにあったのではないでしょうか。こういうタイプの女性は、たとえばナンシー・アレンの例を持ち出すまでもなく、老けやすいのでしょう。 マット・ディロンも、この頃が青春スターとしての絶頂期でした。その後は「メリーに首ったけ」や「ジュエルに気をつけろ」で3枚目を演じましたが、どうも馴染めません。 本作では、タイトルバックに流れる主題歌に、一番感銘を受けました。♪人生はまたたく間に過ぎ去る 悲しみと優しさのはざまに この世に生きるすべてはやがて老いる されど忘れ得ぬ黄金の輝き♪スティービー・ワンダー「STAY GOLD」 同じコッポラでも、この続編にあたる「ランブル・フィッシュ」のほうが、よく出来ていたような気がします。猫パンチの前のミッキー・ロークが、いい味を出していました。 C・トーマス・ハウエル、ラルフ・マッチオ、パトリック・スェイジ、エミリオ・エステヴェス、ロブ・ロウ、トム・クルーズなど、当時ブラックバード呼ばれた青春スターが大勢出ています。このうち大成したのは、一番目立たなかったトム・クルーズでした。人間の運命とは、わからないものです。 お気に入りの記事を「いいね!」で応援しよう
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